コトバ

ミュージックプレイヤー

君はミュージックプレイヤー

いつでも高音と重低音が入り交じって

一瞬ごとに違う音色を繰り出すんだ

だけどお願いだから

もう少しボリュームを下げてくれ

コトバ

リバイアサン

ちょうどいい競争と

勝つための闘争とは違う

そこにリバイアサンは存在しない

コトバ

パフォーマンス

感情のこもらない

打算的な考えしかない

パフォーマンスで彩られた世界

かくも美しい世界

コトバ

パーティー

パーティーは終わった

いつまでも続かない

コトバ

寝つけ

寝つけ悪いときの身体を取り巻く闇

闇が闇を呼んで

無心とは程遠い

彼方の彼方にまで追いやられる

それが怖くてまた眠れない

コトバ

カミソリ

錆びたカミソリのように

キレ味が悪いくせに

思わぬところで他人をキズつけていく

コトバ

脆さには強さを

僕は脆い

だから自分を保てなくなって

だから余裕も当になくなって

それでもそこにもうなくなった何かにしがみついて

誤魔化すだけ誤魔化して生きている

僕らは信じたい気持ちを

何処か現実に重ね合わせて生きている


だけど今この瞬間

そのことに気付けたのであれば

これからどうするかを考えることができるんだ


僕は強い

君が思うよりも

僕が思うよりも

だから負けのままでは終わらせない

コトバ

どれくらい

どれくらい頑張れば

明日安心して生きられるのだろう

どれくらい涙を我慢すれば

明日心置きなく笑える日がくるのだろう

コトバ

選択

究極の選択を迫られたとしても

僕は答えを出せる生き方をしたい

それが正しいかどうかは別として

コトバ

リフレイン

あの日

あの瞬間

その言葉が適切だったのか

悔やんでも仕方ないのに

ずっとリフレインしてる

コトバ

思い出

楽しいことを思い出すと

今この上を冷ややかに流れる

現実を目の当たりにして

虚しくなってしまうんだ

だから僕は楽しいことを思い出さない

それよりも目の前に楽しいことを産みだして

今を楽しみたいんだ

コトバ

紙一重

歓喜に似た悲鳴

悲鳴に似た怒号

僕らの感情表現は

いつだって紙一重

コトバ

風邪

笑っても笑っても

どうしてこんなに寒いのだろう

心が風邪をひいたみたい

コトバ

夜空

夜が怖くて眠れないの?

それなら一緒に魔法をかけようよ


夜が暗くて怖いのなら

流した涙を夜空に撒いて

綺麗な星の川を創ろう


夜の闇が怖いのなら

君の得意なクレヨンで

綺麗なオーロラを空に描こう


素敵な素敵な魔法をかければ

怖いものなんてなくなってしまうんだよ

コトバ

ひらめき電球

君の上で光った電球

ひらめきは眩しいらしい

コトバ

ついてこないで

楽しさに潜む危機感

忙しさに潜む満足感

コトバ

スポーツ飲料

スポーツ飲料が身体に染み渡るように

君の言葉は僕の身体の芯まで到達した

其ほど影響力を与える言葉だって

君には自覚がない

コトバ

バネ

感情を圧し殺し

表情を圧し殺し

そうしているうちに

日々の生活で弾力を失い

気付けば壊れていたバネ

コトバ 写真

満開日和

さぁ満開にしよう

今日も明日も明後日も

コトバ

あるぬいぐるみの証言

君は珍しく長電話をしている

そして大粒の涙を溢しながら

沈黙だけが続いている

僕はくまのぬいぐるみ

だからこうしてベッドの上から

君を見ていることしかできないけれど

いつも君を見ていることしかできないけれど

だからこそ

いつも見ているからこそ

僕は断言できると思う

きっと君は悪くない

およそ僕の知らないところで

何があったかはわからないけど

きっと君は悪くない

コトバ

ピースサイン

アルバムを捲れば

2人で照れながらピースサイン

あの頃の僕らは

その瞬間、瞬間を

手編みのマフラーのように

そっとそっと

重ね合わせて毎日を過ごしていたんだ

コトバ 写真

如雨露

素敵なじょうろを買った

だけど僕には水を注ぐ相手がいない

コトバ

せめてもの気持ち

なにもかもを信じられなくなったとしても

せめて眼に映る世界は信じてください

そこからもう一度はじめてみましょう

コトバ

エトセトラ

エトセトラでくくってしまわぬよう

ひとつひとつのことを大切にしていきたいんだ

コトバ

いつもと違うところを探して栞を挟んでみる

つまらないなんて言ってた惰性だけの生活にも

気付けばたくさんの栞が挟まるはず

なのに栞を挟む前に諦めてしまうなんて

悲しすぎるよ

コトバ

回数

自分の名前を書いた回数

メールを送った回数

遊園地に行った回数

居眠りした回数

犬に吠えられた回数

忘れ物をした回数

いろんな回数があるけれど

一番嬉しいのは

君が笑ってくれた回数

コトバ 写真

宇宙遊泳

見上げれば無限

見下ろしても無限

息継ぎもない宇宙遊泳

だから愛とか希望とか

つかみどころのないものでも

つかまざるをえないんだ

コトバ 写真

ウソつき

あなたは優しく嘘をつく

そんな嘘が心地いい

だけどそれだけ

コトバ

強肉弱食

強き者が肉となり

弱き者への食に充てる

ねぇ政治家さん

聞いてる?

コトバ

イロハニホヘト

イロハニホヘト

文字列に笑う君だけど

君の話は文字列にしか聞こえない

コトバ

ゴングは鳴らない

君がリングにあがる資格はない

そう言ってる奴ほどリングにあがる資格はない

コトバ

素晴らしき直感

無意識が一番怖い

臆病だからいつも客観的に

直感なんて到底無理

コトバ

繋がってないのに

繋がってるかのような

錯覚を生み出すツールは嫌いだ

コトバ

タオル

買ったばかりのタオルが水を弾くそれのように

僕の話を全く受け付けない君

でも君が僕に望むのは

使いふるされた吸収率抜群のタオルで

最終的には

ごわごわしてるとかなんとか言って

ポイっとゴミ箱行き

コトバ

歯みがき粉

歯みがき粉をたっぷりつけるのが癖

そんなにいらないことはわかってるんだけど

磨いた気にならないんだ

いつだって、そう

狙うところは

やり過ぎくらいが丁度いい

コトバ 写真

才能

きっと才能なんてものは

自分の好きなことから

およそかけ離れたところにあるんだと思う

だけどみんな何かを背負って

一生懸命に生きているんじゃないかな?

コトバ

季節

この移りゆく季節を

この肌で感じれるなら

それだけで幸せと思っても

いいと思うんだ

コトバ

ぽつん

ぽつん

誰もいなくなっちゃった

だけどもう少し

ここでこうしていたいんだ



みんなみんな

明日のために、誰かのために

一生懸命に、がむしゃらに

頑張って頑張って生きている


今日はそんなみんなのこと

窓からじっと見つめていたい


ぽつん

だからもう少し、このままで

部屋の隅で、ぽつん

コトバ

ねぇ、神様

ねぇ、神様

あなたはわたしを見てくれていますか

ねぇ、神様

お願いごとを言うときだけ信じてごめんなさい

ねぇ、神様

だから今日は違うのです

ねぇ、神様

こんなにも幸せな時間をくれてありがとうって感謝したいだけなのです

ねぇ、神様

でもやっぱり困ったときは助けてね

コトバ

夕べ

夕べ見た夢が

現実に起きませんように

コトバ

しゃべりま

そこで黙って

それ以上は喋り過ぎ

コトバ

雨粒

加速度がなくなった雨粒

一定速度に慣れすぎて

いつしか大地にあたって砕けてしまうことを

忘れながら生きていたんだ

コトバ

(笑)

笑わない残忍さ、と

笑う誠実さ

コトバ

常習犯

契って千切った

約束破りの常習犯

コトバ

どしゃぶり電話

どしゃぶり、傘を叩く音

電話ごしの君の声

うまく聞こえないけれど

後にして、とは言えそうにない

コトバ 写真

心の準備

心の準備って一体何?

いくら準備したって

結局現実は変わらないのに

コトバ

継目

今日と明日の継目

継目が一番弱かったりする

コトバ

雑音

雑音が耳に響く

君はそれを素敵な音色だといった

コトバ 写真

どうして?

どうして?と

聞けなかった

そこには避けられない

結果しかなかったから

コトバ

やらなきゃ

やらなきゃ

やらなきゃ

と思ってる時間が

一番無駄なのです

コトバ

クレジットカード

なんでも買えるクレジットカード

君に折られてゴミ箱へ

君の気持ちは買えなかったらしい

コトバ

私の生きる道

足跡には苦労を残さない

それが私の生きる道

コトバ 写真

寄せ集め

寄せ集めでも

君にバレなきゃいいでしょ?

コトバ

東京-大阪間の車内にて

東京-大阪間の車内にて

眠りもせずに窓を見る



昨日買ったガムを噛もうとしたけれど

鞄の中に散乱していたから

噛もうとした気持ちさえなくなった



名古屋駅で停車すると

ホームにマスクをした老婆がいた

そうかそろそろ花粉が飛ぶ季節かと

花粉症が酷かった君のことを思い出す

こんなにも春の日差しが気持ちいいのに

そう言って無理矢理窓を開けようとする僕を本気で嫌がった

思えばそんな些細なことでも君を理解しようとしなかったんだ



老婆が姿を消した頃

ゆっくりと新幹線は走りはじめた

窓はすぐに目まぐるしく移り変わる景色を映し出した

きっと僕は忙しさという速さに甘んじて

この一瞬しか映らない景色と同じくらいしか

君のことを見つめていなかったんだと思う

君の顔を思い出せない日々に何も違和感はなかったんだと思う


だから君はいなくなった

どこかの停車駅に君を置いてきた

それすらも気づかなかった


東京-大阪間の車内にて

もうすぐ大阪に着くとの案内が車内に流れる

でてくれるかわからないけど

駅に着いたら君に電話をしてみよう

鞄に散乱したガムを

集めてポケットにしまった

降りる準備は整った



東京-大阪間の車内にて

花粉は窓に遮られ

暖かな春の日差しだけが注ぎ込む

コトバ

かなかま

かなわぬのなら

かまわないで

コトバ

パッケージ

沢山の人へ安売りするため

気持ちを程よくパッケージ

コトバ

ストレス

なんでもストレスのせいにして

気がすんだかい?

コトバ 写真

うん

うん

って頷く君を想い

今から君に伝えにいきます

コトバ

ラジオ

君からのお便りを

ずっとお待ちしています

コトバ

ジェンガ

コトバのジェンガ

ちょっとでもバランスを崩すと

簡単に倒れてしまうんだ

一言で一瞬に

コトバ 写真

雲の上

今は光が届いていないだけ

雲の上はいつでも晴れ渡っているように

コトバ

汚れ

汚れるのを恐れることは

そんなにダメなことですか?

コトバ

特に話しかけるでもなく

あなたの肩にそっと手をのせる

特に答えるわけでもなく

あなたは笑って振りかえる

その距離が好き

コトバ

消しゴム

消そうとしても消そうとしても

後に残るは

消しゴムのかすばかり

消せなかった証拠品だから

僕はずっと大切にしまっておこうと思うんだ

コトバ 写真

水平線

水平線をなぞるように

できる限り手を伸ばそう

僕の手で海と空を分けるんだ

海にも空にも埋もれずに

ずっとここに立っていよう

コトバ 写真

ありがとう

ありがとうと言えるから

ありがとうという言葉を僕は繰り返すんだ

コトバ

自由世界

教科書のない世界

間違いという答えがない世界

脆く弱い僕だけど

そんな自由という世界で

闘い続けていたいんだ

コトバ

どこかの企業理念

軽薄で信じがたいコトバ

ピンチはチャンス

濃厚で打ちのめされるコトバ

チャンスはピンチ

コトバ

換算

君への気持ち

換算したら

100万パケット

コトバ

自転車

大地に触れることなく

それでいて数倍のスピードで駆け抜ける

僕は自転車が嫌いです

コトバ 写真

信号

一定時間の一方通行

やじるしが向く先を僕は知らない

行くか引くか留まるか

時間ギレまでもう少し

コトバ

ラブミーキブミーギブアップ

コトバが世界を産むのだと

ソシュールは説いた

じゃあここにある

このコトバで表現できない気持ちは

どう消化すればいいのだろう

コトバ

こんなにも美しい蒼なのに

どうして明日の予報は雨なんだろう

コトバ

ガリレオとニュートンとコペルニクス

落下中のリンゴ

傾いたタマゴ

それは美しくまっすぐ曲がる

異次元の感覚が虚数を生む

そう

太陽と月は同一人物だったんだ

コトバ

手の大きさ

手におえぬもの

それは君の手が小さいだけ

手におえるもの

それは君の勘違いなだけ

コトバ

玩具の果て

新しい玩具を手に入れたなら

今までの玩具を叩き付けて壊してください

だけど叩き付けた玩具は大切に心にしまっておいて

新しい玩具をどうか大切に

どうか大切に

コトバ 写真

かくれんぼ

隠れたまま

見つからないんじゃ

かくれんぼにならないよ

絶対見つけるからね

必ず見つけてあげるからね