コトバ 写真

叫び

虐待されて幼き命が消えた


沢山の傍観者たちは

やりきれない想いの矛先を

保護できなかった者へ向け

血祭りにあげることで

自分を納得させている


しかし悲痛な小さな叫びを

吹き消しているのは

他でもない傍観者たちである


保護することを

充実すれば気が済むのですか


保護までいかない虐待は

容認していいのですか


虐待される子供たちが溢れかえる

保護される子供が溢れかえる

直視すべきはこの異常な世界


虐待という言葉が

新聞を浸食し続けて

もはや慣れ親しんだ言葉と化している


悲痛な小さな叫びを

自分のことと考えている人は

どれだけいるのだろうか


保護できなかった者に

全ての責任をなすりつけ

終焉させてはならない

この異常な世界を傍観してはならない

私たちの時代で食い止めなければならない


悲痛な小さな叫びは

まだこの世界に響いている

幼き命が訴えたその声は

まだこの世界に響いている

だから耳をすましてちゃんと聞こう

そして何もできなかった自分を悔やもう

まずはそこからだと思う