叫び

2019年4月5日金曜日

コトバ 写真

虐待されて幼き命が消えた


沢山の傍観者たちは

やりきれない想いの矛先を

保護できなかった者へ向け

血祭りにあげることで

自分を納得させている


しかし悲痛な小さな叫びを

吹き消しているのは

他でもない傍観者たちである


保護することを

充実すれば気が済むのですか


保護までいかない虐待は

容認していいのですか


虐待される子供たちが溢れかえる

保護される子供が溢れかえる

直視すべきはこの異常な世界


虐待という言葉が

新聞を浸食し続けて

もはや慣れ親しんだ言葉と化している


悲痛な小さな叫びを

自分のことと考えている人は

どれだけいるのだろうか


保護できなかった者に

全ての責任をなすりつけ

終焉させてはならない

この異常な世界を傍観してはならない

私たちの時代で食い止めなければならない


悲痛な小さな叫びは

まだこの世界に響いている

幼き命が訴えたその声は

まだこの世界に響いている

だから耳をすましてちゃんと聞こう

そして何もできなかった自分を悔やもう

まずはそこからだと思う