コトバ

なみだだま

零れた涙を探しに行こう

その涙にはきっといろんな思いが詰まっているはずだから

コトバ

目に写るこの赤は

きっと人間にしか赤に見えなくて

猫も蝶も鴉も鯔も

赤に見えないのかもしれない

きっと僕らは観察可能な小さな世界を真実と呼び

真実に酔いしれて生きているんだ

真実を知ることが必ずしもいいとは限らない

真実を知ることでいくつもの大切なものを失くしてきた

夢とか希望とかそういった類のものを山ほど失ってきた

だから

これからは

この狂信的に知識を追い求める世界に洗脳されすぎずに

失ってきたものを今一度追い求めていこうと思うんだ

コトバ

アゲハ

君がとても美しいから

ガラス箱に大切にしまっておいたんだ

すると君は死んでしまった

死んでしまったんだ