コトバ

日曜午後三時の憂鬱

飲み終えた缶コーヒーの捨て場所もわからず

左手に持ちながらつり革を握る

強すぎる冷房が脳天から直撃し

右を見れば部活帰りの高校生がゲラゲラ笑う

優先席にはおよそ優先しなくてもいい輩が陣どり

前に座る中高年の男性は競馬新聞のアダルト紙面を見つめてる


耳に流れるは威風堂々

窓には群青色に染まる夏の空

次に着くまでに

できたらこの世の美しさをもう少し教えて下さい

そんな日曜午後三時の憂鬱

コトバ

廻り道

廻り道をして

迷子になりました

コトバ

チョコレート

最後のひとつ

チョコレート

君のためにとっておこう