あるぬいぐるみの証言

2010年3月27日土曜日

コトバ

君は珍しく長電話をしている

そして大粒の涙を溢しながら

沈黙だけが続いている

僕はくまのぬいぐるみ

だからこうしてベッドの上から

君を見ていることしかできないけれど

いつも君を見ていることしかできないけれど

だからこそ

いつも見ているからこそ

僕は断言できると思う

きっと君は悪くない

およそ僕の知らないところで

何があったかはわからないけど

きっと君は悪くない