2005年12月28日水曜日

コトバ 写真

教えてください

夢でも目標でもない

貴方の野望は何ですか

2005年12月26日月曜日

コトバ

在る

見てごらん

光るためには闇が必要なんだ

見てごらん

潤うためには渇きが必要なんだ

だから君が君でない時間を過ごしたっていいんだ

その時間が君が君となる瞬間を創りだすんだ

2005年12月21日水曜日

コトバ

待ちぼうけ

あなたを待ってどのくらい経つのでしょう

いつか来る日を待ち侘びてもうどのくらいに経つのでしょう

君に会いに行けばよかったのでしょうか

いやそれは決してしてはならないことなのです

だからこうして待つのです

もう来ないことは知ってます

でも待つのです

待ちたいのです

待つくらいいいじゃないですか

2005年12月21日水曜日

コトバ 写真

僕は雪

なにもかもを包む雪

君は優しいだけの人間じゃない

傷つける心も

悲しませる心も

持ち合わせてるヒト

そんなものはみんなみんな雪で埋め尽くして

白銀の世界を作ろう

笑顔の耐えない

白銀の世界を作ろう

僕は雪

君も雪

2005年12月14日水曜日

コトバ 写真

ある一点

文末ににつけたある一点

チョコのたべかすある一点

夜空に浮かんだある一点

瞳の中のある一点

線になれないある一点

もうすぐおとずれるある一点

それは君のある一転

2005年12月14日水曜日

コトバ

名前もない日常の話

何気にここから見えるお花畑は

亡くなったあの家のおじいさんが植えてたもの

何事もなく綺麗に咲いている姿を見て

なんとなく安心したりして

2005年12月13日火曜日

コトバ

ミニマム

それが君のミニマム

さぁ立って立って

2005年12月12日月曜日

コトバ

バタフライ

居場所のないバタフライ

未だ汚れぬ可憐な羽根で

宛もなくただただ宙を舞う

周りの蜜蜂は

こなれた様子で得意げに蜜を吸う

ねぇバタフライ

それでも飛ぶことはやめないでね

お願いだからやめないでね

2005年12月12日月曜日

コトバ 写真

戦略

笑って仕掛ける

緻密な戦略

2005年12月12日月曜日

コトバ

色づくのは人だけじゃない

十人十色

十年十色

2005年12月11日日曜日

コトバ

熟す

そして朽ちる

2005年12月10日土曜日

コトバ

できないこと

土足で絨毯を

裸足で岩山を

素顔で恋愛を

2005年12月10日土曜日

コトバ

喚起

新鮮な精神を下さい

2005年12月9日金曜日

コトバ

コンタクト

隠してお願い今だけ隠して

だからコンタクトより眼鏡が好き

2005年12月8日木曜日

コトバ 写真

梱包

綺麗に梱包すれば

誰もわからないよ

2005年12月7日水曜日

コトバ 写真

ヘリオトロープ

この淀んだ空気を一掃してください

視線、言葉、仕草、表情

いろんなものが混ざり合って、もう前も見えません

この淀んだ空気を一掃してください

そして

もう枯れることのない

綺麗な綺麗な造花のヘリオトロープを

そこにある花瓶に生けておいてください

2005年12月6日火曜日

コトバ 写真

スポンサー

この人生は

ご覧のスポンサーの提供で

お送りします。

2005年12月6日火曜日

コトバ

電車の中

あと二駅で着くよ

でも待っててとはいわないよ

2005年12月6日火曜日

コトバ 写真

離す

せめてもの救いは

君が残酷だったこと

皮肉ないたずらは

残酷が優しさとわかってしまうこと

2005年12月6日火曜日

コトバ

砂のように消えちゃった

大事にしてたものほど

突然に、跡形もなく

砂のように消えちゃった

2005年12月5日月曜日

コトバ

零下

凍った空気に

言葉の温もりを

2005年12月5日月曜日

コトバ

雪と花火

冬空を飾る雪

夏空を飾る花火

どちらも一瞬の命

されど異なる一瞬の命

2005年12月4日日曜日

コトバ

友恋

友情と恋愛は

視点の違いだけだと思う

2005年12月3日土曜日

コトバ

スコップ

深く、もっと深く

埋めておきたいのに

僕の持ってるこんな小さなスコップじゃ

これくらいが精一杯

2005年12月2日金曜日

コトバ

寿命

そのブリキのおもちゃは

手も動かなくなっちゃった

足も動かなくなっちゃった

昨日までは動いてたのに

今はひんやり立ってるだけ

2005年12月1日木曜日

コトバ

トマトケチャップ

トマトケチャップ

びちゃっとつけた

血だ血だ騒いで

笑ってみた

君は気付いてるのかな

紙一重なことに

2005年11月30日水曜日

コトバ

請うようにたかる蝿

自分の羽根の騒音に気付いていない

集ったのが枯れた花だって気付かない

危険の代償に得たものは完全なる無駄

2005年11月30日水曜日

コトバ 写真

隠すように

笑い声に混ぜた

冷たい泣き声

2005年11月30日水曜日

コトバ

逃避

逃げたっていいじゃない

君は帰ってこなくちゃいけないことが十分わかった上で

逃げてるんだから

2005年11月29日火曜日

コトバ

よわよわ

やっぱりちがった

たぶんちがった

そうねがう

2005年11月28日月曜日

コトバ

この秋という季節が

一番、色が溢れる季節

枯れゆく木々が、花々が

最後の命の灯で

世の中を染めていく季節

2005年11月28日月曜日

コトバ

メス

この社会へ法則性を見出だそうとした場合

物理現象に法則性を見出だすのとわけがちがうから

確率論的に測って、その確からしさから

ある程度の普遍化しかできないんだと思う

とはいえ政治でなく科学のメスを入れることは

社会を構造化する上で

やはり意義があると思う

2005年11月27日日曜日

コトバ 写真

ビスケット

大事にポケットに入れていたのに

粉々になっていたビスケット

2005年11月26日土曜日

コトバ 写真

責任

責任は感じるもんじゃない

2005年11月26日土曜日

コトバ

きっと答えをもとめてなんかなくて

ただただ衝動にかられて言葉を発する

そんな問いがここにはある

2005年11月25日金曜日

コトバ

踏切

踏切で遮られる前

何気なく交わした会話

踏切で遮られた後

同じ会話なのにすべてが不安定

カンカンカン

バーを下げたのは僕

カンカンカン

すべては僕の世界の話

2005年11月25日金曜日

コトバ 写真

必要

形がすべてではなくとも

言葉がすべてではなくとも

あのとき、あの瞬間

確かに必要だった

2005年11月24日木曜日

コトバ 写真

雪の笑顔


天気予報では今日は雪だって

やけに寒い風が吹き抜ける

ちらちらと粉雪が空を舞いはじめて

僕等の深い傷に染み込んだ


吐いた息が白く前を霞め

一瞬君の顔が薄れていく

冷えきって震えてる君のその細い肩を

温めるのはもう僕じゃない


夢見た理想と現実を近づけることに夢中になりすぎて

忙しい毎日の中で恋愛は影を潜めていった

気付くと君の笑顔は他の誰かのもの



だから僕を忘れて

頬に伝わる涙とめて

僕はこれ以上君の優しい笑顔に傷をつけたくないから


この降りしきる雪が君のマフラーを白く染める

そして雪化粧した君は静かに僕にそっと呟いた

ごめんね、と




いつの間にか雪は姿を消し雲が月から逃げてった


二人に残された希望の光

それは別れることだけで

さよならの言葉雪に混ぜて僕らは互いに歩きだした

二人が歩む足跡には歯痒さが埋もれていた



僕は君を忘れない

例え君が僕を忘れても

雪は明日にもすぐに溶けてしまうだろう

君もそこにはもういない


君が最後に見せた涙に濡れた雪の笑顔

別れの時までずっと君は優しく

僕にそっと呟いた

ありがと、と




時計の針が止まる頃に

今を振り返れるのなら

僕は疑わずに言えるだろう

確かに幸せだったと




だから僕を忘れて

頬に伝わる涙とめて

僕はこれ以上君の優しい笑顔に傷をつけたくないから


この降りしきる雪が君のマフラーを白く染める

そして雪化粧した君は静かに僕にそっと呟いた

ごめんね、と

2005年11月24日木曜日

コトバ

サラリサラリ

時は流れて幾星霜

今宵は満月

かくも輪郭は明確なのに

水面にうつるは焼け爛れた朧月

ドウシテボクヲウツセナイノ?

ドウシテアナタニウツラナイノ?

2005年11月23日水曜日

コトバ

コートの裏生地

ミセカケだけの優しさが評価される厳しい冬に

カンシャもされずに暖かさをもたらしたのは

ソンザイカンのないやつの仕業

2005年11月23日水曜日

コトバ

可憐

カラカラに渇いた喉が痛い

でも微笑みは顔に濡らす

ここはオアシス

楽園の一歩手前

けれど確実に楽園に続いていない

2005年10月18日火曜日

コトバ 写真

ねぇ

ねぇ、で

振り向いた君は

ねぇ、で

振り返るくらい

とってもそばにいた

2005年10月18日火曜日

コトバ

ヘアバンド

のびてのびて

のびきったヘアバンド

でも必要なときに

必要されたこと

それが幸せなんじゃない

2005年10月17日月曜日

コトバ 写真

そこにある願い

薄汚い薄っぺらい毛布でなく

心地よい軟らかな毛布を

冷えきった心を暖めるにも

贅沢を望んでしまうのです

2005年10月6日木曜日

コトバ

脆弱

夢なんかないよ

ただ写真を自由に撮りたいだけだ

そうだな

靴が欲しいな

明日買いに行こうかな

2005年9月29日木曜日

コトバ

比率

悩むことは

80%の無駄と

20%の成長

2005年9月29日木曜日

コトバ

慣れ

限りなく喜びに近い悲しみ

幾度となく味わえば

身体が慣れてしまう

可哀相なくらいに

2005年9月27日火曜日

コトバ

輪廻

誰かが捨てた週刊誌

雨に打たれて切り裂かれても

なおも笑うグラビアアイドル

車椅子の老人がつまづいて

それを見守る観衆

この歯車が現実の輪廻

2005年9月27日火曜日

コトバ

尊敬する人

携帯の無機質な画面が

人体からの油で膜が張られ

光が屈折し不気味な色合いを見せる

僕は服でそれを拭い去り

新たな電波を欲していく

きっとこの世の終わりの数時間前も

そんな暮らしをしながら

未来を予測することもなく生きてるんだろうね

どっかの政党が絶対的な力で政権を握っても

一年後にはどうなってるかわかんない無責任な世界で

未来を予測しようという方が間違ってんのかな

でもね中にはそんな限りなく曖昧な世界で

超越した知識で法則性を見出だそうとする学者もいてね

やっぱり僕はこの世界の誰よりも

尊敬してしまったりしてるんだ

2005年9月25日日曜日

コトバ

HEIGHTS

確かにわかる

40度以上のお酒で

すぐに酔いたい気持ちが

2005年9月22日木曜日

コトバ 写真

×

欠ける自分を

描けるくらいの人間ですが

翔けることに

賭けることもあるわけで

掛けるそのスーツのしわは

架ける虹のような曲線をえがいていたんだ

2005年9月22日木曜日

コトバ

ミーニングレス

裏切られることなく布団に潜り込むこと

曇った夜空にオリオン座を探すこと

魚もいない水も入ってない水槽を眺めること

咲かない華に水をあげ続けること

誰もいないグラウンドでファンファーレを待つこと

ミーニングレス

シェフのいないレストランのメニューを見つめてただけなんだ

2005年9月22日木曜日

コトバ

了解

了解

すべてわかった

すべてわかってた

蛍の最後の灯が消えること

いや最初からその蛍は光ることができなかったこと

2005年9月22日木曜日

コトバ

可変

可変

それは

不変がわかってこそ

2005年9月14日水曜日

コトバ

我が人生

いつだって

着火するまでが

遅いんだなぁ

2005年9月14日水曜日

コトバ

監獄空間

寝ることを強制されて寝る

あの病床の時のごとく

ひどく無機質な空間が広がる日々

笑いたいのに笑えない

泣きたいのに泣けない

見たいのに見れない

味わいたいのに味わえない

聞きたいのに聞けない

2005年9月14日水曜日

コトバ 写真

風華

どうか生き抜く術を、と

どうか孤独から抜け出す術を、と

そんなことを捜し求め流浪するくらいなら



力の限り声を張り上げればいい

力の限り呼吸し続ければいい



残酷な毎日という時間の流れを

怨む術ばかり得たって

逃避して願う術ばかり得たって



最後に残るのは

取り残された自分だよ?



その手

その足

その目

その口

本当に満足するまで使い切れてるの?



風化でなく風華

時間を飾る

華やかに

華やかに

2005年9月12日月曜日

コトバ

もう少し、あと少し

これが終わったら

少しは素直になれるかな

2005年9月11日日曜日

コトバ

Clip

嫌な記憶をClipでとめて

高熱の炎に包み

跡形もなく消し去って下さい

僕にはその記憶は必要ないんです

『頑張った印』

『努力の証』

そういうくだらない言葉には

生憎、興味がないんです

そしてまた

乗り換え、乗り換えを繰り返して

地下鉄の階段を登っていくんです

未来をClipに挟みながら

2005年9月9日金曜日

コトバ

今日の気持ち

続ける

それは

前に進むこと

2005年9月8日木曜日

コトバ

落ちました

奈落の底へ

落ちました

期待してたのに

裏切られました

落ち込みと苛立ち

ただこれは

何かのメッセージかもしれない

次を歩むしかない私にとっては

そう捉らえるしかないわけで

すると自然に身体が動くようになるんです

明日

明後日

明明後日と

2005年9月4日日曜日

コトバ

伝言メモ

携帯の伝言メモに残された言葉

何度も何度も聞いている

明日を信じてみるという決断へ導いてくれる

明日はすべての自分を出し切ろうと思わせてくれる

不思議な不思議な機械ごしのあなたの言葉

2005年9月4日日曜日

コトバ

この煙は

一瞬の開放へと誘う

何年も衆生を守ってきた

その力を

ほんの少し触れた瞬間

2005年9月3日土曜日

コトバ

言えない

ギリギリの綱渡り

疲れたなんだのと

言ってる余裕すら

なくなった

2005年8月28日日曜日

コトバ



充電



夜空



燃焼



繰返

2005年8月28日日曜日

コトバ

マナーモード

作り上げたマナーモード

親指でスイッチ押せば

清く正しく礼儀よく

社会が望む姿へと

表情のすべてを変えていく

あれ

マナーモードでない本当の自分はどこいった

2005年8月28日日曜日

コトバ

ベランダごしの歌

幸せな時をイメージしたら

君の笑顔が浮かんできて

素敵な音楽が流れてきたんだ

そっと流れた君への音楽

およそミリオンセラーのラブソングとは比べものにならないくらい

鼻歌程度のものだけど

いつか君に届くといいな

2005年8月25日木曜日

コトバ

コメント

ありがとうしか

言えない毎日

だから突っ走るんだよね

2005年8月11日木曜日

コトバ 写真

流して涙は

笑って心は

もう迷わない

2005年8月11日木曜日

コトバ 写真

前が見えないのは

前を向いていないから

2005年8月10日水曜日

コトバ

助けて

助けて

こんな僕を助けて

自分で乗り切らなきゃいけないのはわかってる

充分過ぎるくらい

でも足に力が入らないんだ

2005年8月3日水曜日

コトバ

篭&無

皹の入った空に気付くこともなく

濁った海に気付くこともなく

ヴィーナスが貝から誕生したことに気付くこともなく

ウルトラマンが怪獣をやっつけたことに気付くこともなく

篭り

そして

無く

埃の被ったドアノブ

3月10日の朝刊に

白骨化した死体が見付かったなんて書かれるのがオチだろう

2005年8月3日水曜日

コトバ

自画像

君の瞳に写す自画像

曇ってよく見えない

それとも君の中には存在しないの

2005年8月2日火曜日

コトバ

ピリオドを打った

力強くピリオドを打った

もう君に声をかけることはないかな

お互い歩き出した道が違い過ぎるから

遠い遠い君へ

どうかお幸せに

2005年8月1日月曜日

コトバ

浅瀬

流れ着いた浅瀬

ここには感覚によって流されない確かな経験が詰まってる

石のひとつひとつに

陸に上がるか

泳ぎ続けるか

浅瀬に留まることはもう許されない

2005年7月31日日曜日

コトバ

環状線

オレンジの街灯が

真っ暗なアスファルトを照らす

想い出はやってくるものじゃない

作るものだ

夜の空気が嫌に恐かった

2005年7月30日土曜日

コトバ

真っ白なジャンボジェットが

夏空を泳ぐ

ここから君をみると

蟻よりもゆっくりとしたペースで

とっても気持ち良さそうなんだ


ラララ

ラララ

鼻唄なんか聞こえそう


そんな眩しい君を目指して

僕は真っ白な自転車を力いっぱいこいだんだ

坂もでこぼこ道も関係なく

力いっぱい


そしたら

思いきりの笑顔の

ひまわりに出会えたんだ


ここは楽園

夏の隙間に見せた

ほんの一瞬の楽園

2005年7月30日土曜日

コトバ

茜に染まった空模様

茜に染まった君のほっぺ

素敵な素敵な宝石は

いっぱい散らばってた

2005年7月30日土曜日

コトバ

生きる

心地よい苦しさを

薄っぺらい情熱を

適度な惰性を

2005年7月30日土曜日

コトバ

火傷

気付いた時にはもう火傷

危なかっしいったらありゃしない

フライパンの端の端

2005年7月30日土曜日

コトバ

どんなに埃に埋もれても

砂漠に咲いた一輪の華は

深海魚が太陽から逃げる

そのずるさに

苛立ちながらも

立ち続けることをやめなかった

どんなに埃に埋もれても

2005年7月28日木曜日

コトバ 写真

だれ

鏡に写る君はだれ?

昨日までの君はどこ?


唇を噛んで食いしばってる姿より

今の方が素敵だよ

2005年7月23日土曜日

コトバ

へんてこ

へんてこなきもち

でもね

ぼくにとってはしっかりしたきもちなんだよ

ほら

じぶんだけがどこにあるか

わかってるかたづけってあるでしょ

あれとおんなじ

2005年7月23日土曜日

コトバ

音楽

そっと奏でられた音楽

まだイントロもはじまってないけど

すばらしいサビにしよう

2005年7月23日土曜日

コトバ

知ってるからね

知ってる

そう知ってる

他人という距離感

決して埋められない距離

それに翻弄されてるだけ

そんなこと言われなくても

わかってるさ

2005年7月20日水曜日

コトバ 写真

ある日の手紙

君が見る世界

君が彩る世界


出逢いは君の新しい絵の具

経験は君の新しい絵筆


知りすぎてしまえば

塗ることをやめてしまうだろう


君色に塗る場所を

どうか失わないで

2005年7月20日水曜日

コトバ

幸せの絶頂期

幸せの絶頂期

それは放物線のような綺麗な線を描かずに

ウォークマンのイヤホンをグジャグジャにバッグに入れた時の

あの絡み具合のそれと同じように

図り知ることのない複雑さを呈しているから

どれが幸せの絶頂期か

わからないまま終わっていくんだ

でもどうか

逃す前に

掴んでください

2005年7月19日火曜日

コトバ

夢を現実に

そこには多大なる障害と

多大なる喜びが

満ちあふれている

夢を見ていたのかな

夢であればいいのかな

堂々巡り

2005年7月19日火曜日

コトバ

パンチ!

あいつにパンチ!

怒ってるとかそんなんじゃなくて

おもいっきりパンチ!

ネジがはずれていくのがわかるんだ

素手でパンチ!

もう壊さないでくれ

パンチ!パンチ!パンチ!

2005年7月14日木曜日

コトバ

ユートピア

だから人込みが嫌いなんだよ

お前、押して来るなよ

お前、歩くの遅ぇよ

お前、こっち見んじゃねぇよ

お前、話し声がうるさいんだよ

お前、居眠りして頭ぶつけてくるんじゃねぇよ


どこだよ、ここは

ユートピアだって聞いたから来たんだよ


不死鳥もいねぇし

ペガサスもいねぇ


虹色の琴もねぇし

オーロラの絨毯もねぇ


結局、ここにあるのはみんな壁だ

お前らはみんな壁だ

壁だ、壁

2005年7月14日木曜日

コトバ

反比例行動

君の

反比例行動

説いただす自分も、実は

反比例行動

2005年7月14日木曜日

コトバ 写真

無謀

無謀

そう言われるくらいの

勇気をください

2005年7月13日水曜日

コトバ 写真

シークレット

この気持ちは

トップシークレット

誰にも教えてあげないよ

2005年7月13日水曜日

コトバ

シャボン、またね

たくさんのシャボンは

空の暖かさを感じながら

花の形をうつしながら

風の音を聞きながら

水の色を見ながら

炎の輝きに驚きながら

時間の遥か彼方へ

弱々しく飛び続けたんだ

2005年7月13日水曜日

コトバ

らしく

らしく

そう、らしく

こだわらずに

でも、こだわって

らしく

2005年7月13日水曜日

コトバ

水色電話

ダイヤルもなければ

話し口もない

君にだけにつながる

世界でひとつの電話

2005年7月12日火曜日

コトバ

歌詞カード

歌詞カードがないから

このサビで何て言ってるのか

何回聞いてもわからないんだ

一番伝えたいことなんだろうけど

伝わってこないんだ

結局みんなそんなもんかな

2005年7月12日火曜日

コトバ

最高気温

今日の最高気温は

昨日より5度も低いらしい

どうりで寒いわけだ

厚着をしてくれば

こんなに体温を奪われることはなかったろう

瞳の色も限りなく冷えきってしまった

もう何も映らない

優しささえも

2005年7月12日火曜日

コトバ

バス停

時刻表のないバス停

もう行っちゃったのかな

まだ行っちゃってないかな

戸惑う心と信じる心を織り交ぜ

日傘をさしながら

待ち続ける

初夏の午後

2005年7月12日火曜日

コトバ

ガラスの破片

この鋭く尖った破片

触れれば指を切ることは十分わかっているんだ

でも美しすぎて

2005年7月8日金曜日

コトバ

ケーキ

さてこのケーキを何等分にしようか

2005年7月8日金曜日

コトバ

教えて

だれも教えてくれない

雨の降るわけを

2005年7月7日木曜日

コトバ 写真

紫陽花が雨に打たれて夏を呼ぶ

紫陽花が雨に打たれて夏を呼ぶ

そんな季節の話


夕食を食べ終えた二人は

ソファーに深々と座り寄り添っていた


いつも威勢がいい君を

冗談で攻立てた

笑いながら笑いながら

君のリアクションを楽しんでいたのに

でも君は途中で諦めて

ごめんなさいと謝った


今度は君を楽しませようと

冗談でわかりきった嘘をつく

君は嘘を信じたふりして

笑いながら笑いながら

君との会話を楽しんでいたけど

途中でそんな自分に疲れてしまい

嘘で笑わせることをやめた


二人が作った空気の間を

虚しく流れるテレビのニュース

今日も子供が人を殺めたらしい


食卓にはデザートで出された赤い西瓜

一口も食べられずに残されていた

あと一時間後には

生ゴミの袋へ捨てられているだろう


お風呂からあがってくると

君はすでに眠りにおちていた

少しの笑顔もない顔で

君は夢の何処かを彷徨っていた


カーテンを閉めて

冷蔵庫に入っていた

野菜ジュースを飲んで

そしてこの前 処方された

精神安定剤を飲んで

君のとなりに静かに横たわる



二人に降り注ぐ時間は

せっかく作った砂のお城を

無表情に壊す雨のように

残酷に二人を裂いていく


でもそんな雨に打たれても

可憐に咲き誇るは紫陽花


紫陽花が雨に打たれて夏を呼ぶ

あんなに可憐に咲きながら

あんなに可憐に咲きながら

2005年6月12日日曜日

コトバ

その灰色の影は

口から体内に入って

細胞の中へ吸収されていった

そして死神へと姿をかえる

2005年6月12日日曜日

コトバ

コインゲーム

オモチャのコイン

緑色のコイン

幼き頃から

ずっと握り締めていたその手を

開いてごらん

音もなく落ちていくから

追ってはいけない

この深い谷底を

永遠に彷徨うだけだから

手に入れればいいんです

本当の金貨を

2005年6月12日日曜日

コトバ

長靴

その黄色い長靴は

ごみ捨て場で泣いていた

記憶が残酷に姿をあらわしたのだろう

現実をうけとめることができないのだろう

2005年6月12日日曜日

コトバ

そこにあるもの

彎曲した白いガードレール

それは虹の形と同じだった

排水溝のブロックを

一個とばしで歩いてみる

路上駐車禁止の標識

その上に烏がとまってた

つまりこれが憧憬で

つまりこれが背伸びしていない現実

2005年6月11日土曜日

コトバ

脆さ

伝えたいことはあるけれど

それはそっとしまっておく

ガラス玉なのか

シャボン玉なのかさえ

わからないから

2005年6月10日金曜日

コトバ

二足歩行

もしかしたら

ただ確かめていないだけで

本当はすごい動物なのかもしれない

怒りや悲しみも

時に消化できる

この二足歩行の動物は

2005年6月9日木曜日

コトバ

歯車

どんなに近付いたって

きちっとかみ合う歯車なんてないんだからね

でもこの時計はちゃんと時を刻んでるでしょ

それはね

それぞれの歯車がみんな針を動かそうと思ってるからなんだ

所詮は他人

重なることはない

けど

目的なら共有できるんだ

2005年6月8日水曜日

コトバ 写真

蜃気楼

やさしさの蜃気楼

嘘を信じていたかった

2005年6月7日火曜日

コトバ

工場

窓から見える工場には

昼も夜も人影はない

何も生み出さない

朽ち果てた工場

2005年6月7日火曜日

コトバ

ギター

一本切れたギターの弦

たった一本だけなのに

演奏できないなんて

2005年6月6日月曜日

コトバ 写真

伝える気持ち

伝わらないから伝えないのでなく

伝えたいから伝えない

2005年6月5日日曜日

コトバ

墓前にて

星の浮かばぬ宙を見た

少年によって殺された人達も

予期せぬ事故で亡くなった人達も

臨終を看とられずに逝った老人達も

みんなみんなあの宙へ消えていったのなら

せめて星のひとつも飾ってくれないか

星の浮かばぬ宙を見た

2005年6月5日日曜日

コトバ

深呼吸、そして乗換え

深呼吸をひとつ

そこが今までの終着駅

深呼吸をもうひとつ

そこがこれからの始発駅

2005年6月5日日曜日

コトバ

罪の行く末

赤信号を渡った

危険を犯した

合図を無視してまで

手に入れたものは

いったいなんだったんだろう

2005年6月5日日曜日

コトバ 写真

無駄

無駄なことはないという言葉の無駄

2005年6月5日日曜日

コトバ

こうしてここにいること

取り乱した時に思い出すは

深く刻まれた

昨日までの痛み

2005年6月4日土曜日

コトバ 写真

気に入らない唇

あなたの唇を

ザラザラのペーパータオルで

拭って拭って拭い尽くす

2005年6月4日土曜日

コトバ

ぐるるるる

あの日の質問が

ぐるるるる

答えは出なくて

ぐるるるる

2005年6月4日土曜日

コトバ

主張

戻れないじゃない

戻らないんだ

許せないんじゃない

許さないんだ

2005年6月4日土曜日

コトバ

雑音

どうしても消せない雑音

今はこのチェロの音色聞きたいんだ

なんで邪魔をするんだ

2005年5月31日火曜日

コトバ

メリーゴーラウンド

ここ何週間も乗り続けてるメリーゴーラウンド

そろそろ壊れます

2005年5月31日火曜日

コトバ

戦えば

血が出る

2005年5月30日月曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの白いハイヒール

靴箱にあるのは

シンデレラには勿体ないと

王子が隠した白いハイヒール

2005年5月30日月曜日

コトバ

年齢不詳の残像

大事そうに抱えられた茶封筒

中には誰かの肖像画

そいつがくりだす有毒ガスが

この世界を蔓延しすぎてる

2005年5月30日月曜日

コトバ

ドドマ・ガ・ルバル

星から伝わるおまじない

ドドマ・ガ・ルバル

宇宙のどこかの指定席

叫べばそれで予約完了

ご来店をお待ちしております

2005年5月30日月曜日

コトバ

赤色クレヨン

あなたが好むから

あなたの前から

真っ先に

姿を消すでしょう

2005年5月30日月曜日

コトバ

視力

あの時見えたものが

今じゃ見えない

視力が落ちたのかな

たぶん、それだけじゃない

消えていくもの

隠れていくもの


そして

見ようとしないもの



見えなくなったんだ

2005年5月30日月曜日

コトバ

レス

ポンッと

そしたら

ポンッと

2005年5月30日月曜日

コトバ

あめ、すぶぬれ

傘を置いてきた

だからびしょびしょ

ただそれだけのこと

びしょびしょになった理由は

雨のせいじゃないからね

2005年5月30日月曜日

コトバ

消火器

何にも消せなかった赤い消火器

なんでもかんでも消せると思わないで

僕をそんなに頼りにしないで

2005年5月29日日曜日

コトバ

男女間の友情は成り立つか

乗せて行こうか

いや歩いて行くよ

何気ない意思表示に

深読みされない関係

2005年5月29日日曜日

コトバ

浮き彫り

絶った関係を

笑顔で返す瞬間

情けなさが

心の闇を浮き彫りにした

2005年5月29日日曜日

コトバ

隠し御殿

誰がどう見ても

隠しきれていない

あいつの隠し御殿

隠されているか

隠されていないかは

大した問題じゃなくて

隠しているって事実が

どうしようもなく大切なんだ

2005年5月29日日曜日

コトバ

メタボリズム

ガリバーは

そこに生息する虫けらの気持ちを考えずに

自分色のプラモデルを作ってやった

そして成立した

負の遺産

2005年5月29日日曜日

コトバ

モンドレーヌ桟橋の淵で

水面に浮かんだ

許せない笑顔に

唾を吐いた

2005年5月29日日曜日

コトバ

途中経過

失うものが多過ぎて

手に入れたものに気付かない

そっと零れた

目的のカケラ

2005年5月28日土曜日

コトバ

ヒューマンドラマ

間違いのない世界で

間違いを悔やみ続ける

すべてを数量で測れない世界で

必死に法則を見出だしている

事実

そう、事実

確かな確かな行為

2005年5月27日金曜日

コトバ 写真

じゃあね

じゃあね

もう会わないことを確信して

じゃあね

焚き火の後に水をかけるように

じゃあね


人生の中で

本当のさようならを言う機会は

それほどない


でも本当のさようならをすべきときは

心の底から言わなければならない


じゃあね

またね のない じゃあね を

2005年5月26日木曜日

コトバ

工場

雲の隙間に

梯子をかけて

切り裂かれた碧の裏側を見る

すると撥条仕掛けの古びた滑車が

鈍い音を立ててまわっているのがわかるだろう

時を止めるのは

わりと簡単なことなんだ

時を回すのが

わりと大変だったりするんだ

2005年5月26日木曜日

コトバ

マネキン

ディフォルメされた自分を作成してみたが

涙は唯一正直な色だった

2005年5月26日木曜日

コトバ

フロート

浮かんで

浮かんで

微笑みフロート

滲んで

滲んで

溶けていく、限りないほど混ざってく

そっと

そっと

ゆっくり、やさしく、包んでく、包まれる

2005年5月25日水曜日

コトバ

3つ目のキャンディー

3つ目のキャンディー

なめずに噛んでしまうから

悪くない

悪くない

2005年5月24日火曜日

コトバ

いつも悩んでるわけではありません

思い出すと苦しいのです

思い出そうとしているわけではありません

ふとした瞬間に思い出してしまうのです

でも最近は思い出す回数も極端に減りました

これが忘れるってことなんだと思います

2005年5月24日火曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの初夏の散歩

傘は置いてきた

雨は降っていない

何も問題はない

そう言い聞かせた

2005年5月24日火曜日

コトバ

重圧に苦しむ人間が解き放たれた瞬間

中枢神経がイカれたのか

部屋がぐるぐると回っている

無重力

早く地面に降ろしてくれ

2005年5月24日火曜日

コトバ

バズーカ

華奢な君が繰り出す

バズーカレベルの言葉

2005年5月24日火曜日

コトバ

メインディッシュ

大根とホタテのサラダ

オニオングラタンスープ

サーモンのソテー 茸ソース添え

牛フィレ肉のグリルとラタトゥイユ

パッションフルーツのスープジュレ

せっかく作った、それらすべての料理を

皿に盛らずに

ゴミ箱へ

調理の仕方はわかっていても

盛り付け方がわからないシェフ

2005年5月23日月曜日

コトバ

行動

行動して不安が解消されるなら

どんどん行動すべきだと思う

ただし

逃避行動の一部だということを

忘れないでください

2005年5月22日日曜日

コトバ

努力とかそんな類いのもの

試験のように

ひとつひとつ

積み重ねていけば

いつか恵まれる日がくる、ならば

とても簡単なのに

そうはいかないことばかり

2005年5月21日土曜日

コトバ

緑色

どこまでも続く緑色

気持ち良さがべったりと

上塗りされました

2005年5月21日土曜日

コトバ

飛沫

昨日の雨はもうやんだみたいだ

澄みきった青空、気持ちいい朝


路上にできた水溜まり

貨物車が走り抜けるたび

虹色の水滴が宙を舞う

素晴らしい世界

そんな小さなことが

素晴らしいと思える世界

そう、気付くか気付かないかは

君次第

2005年5月20日金曜日

コトバ

ラベル

ラベルを貼られた人間が

ひとり

ふたり

品質保証期間に基づいて

脳が腐りははてるまで

我が身を削って生きていく

明日を迎えられるのは

そういう人間のおかげ

2005年5月20日金曜日

コトバ

小学校の理科の学力テストで出たレンズの問題

虚像か

実像か

レンズをどちらから見るかの違いだったね

そんなの小学校の時に習ったから

もう忘れてたよ

2005年5月20日金曜日

コトバ

目標と目的の違い

目指すのではない

そこに行くんだ

目印じゃない

過程だ

2005年5月20日金曜日

コトバ

新築特有の木のにおい

傷もなければ

想い出の一つもない

とっても綺麗な木目

新築特有の木のにおい

きもちわるい

2005年5月20日金曜日

コトバ

余計じゃないお世話

首を突っ込むってことは

同罪ってことだよ

わかるかい

2005年5月20日金曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの音声記録

まずい、壊れそうだ

たぶんすごく眠いせいだと思う

2005年5月19日木曜日

コトバ

片付けない

片付かない

のではなく

片付けない

わりきることが必ずしもいいとは限らない

2005年5月18日水曜日

コトバ

偽善者

たくさんの犠牲の上に

自分が立っていること

それを悪いと思う君は

偽善者だ

犠牲は優しさの塊なのだから

感謝

2005年5月18日水曜日

コトバ 写真

玩具

新しい玩具を手に入れたなら

今までの玩具を叩き付けて壊して下さい

それができないのは

優しさではない

2005年5月18日水曜日

コトバ 写真

白線の内側に下がってお待ち下さい

白線の内側に下がる瞬間

その次の電車に乗ることはまだ確定していない

ひとつ遅らせることも可能

決められたレールの上を走るのは

何も自分の意志がないわけじゃないんだ

2005年5月18日水曜日

コトバ 写真

緊張の糸

眠りのほとり

微かなざわめき

もう今日を閉じよう

明日にしたって

そんなに変わらないから

緊張の糸は

張るものじゃない

物事を繋ぎあわせるための

道具でしかない

2005年5月17日火曜日

コトバ

ルール

表か裏か

見方によっては裏とも表とも言える

要するにルールを決めるのは自分自身なんだ

2005年5月17日火曜日

コトバ

持続性の限度

遮ること

それが

今の救い

2005年5月16日月曜日

コトバ

辿り着けない

悶える君と

ある一点

夥しい光を授けて

僕は逃げた

2005年5月16日月曜日

コトバ

シーファ

iPodから流れるこの曲で

シーファと歌うシンガー

夕暮れの太陽に

捧げてみたいものだ

2005年5月16日月曜日

コトバ

ゼブラ

ゼブラの交差点を渡るには

信号という明確な判断基準がある

さて次の帰路は

何を基準にしようか

2005年5月16日月曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの愛読書より

事実を事実としてわりきる君は

その事実がどうして生まれたか考えたことはありますか

2005年5月16日月曜日

コトバ

雲といっしょに

ゆるやかに

とてもゆるやかに

ためらう気持ちは雲とともに流れた

一筋の跡を引いて

2005年5月16日月曜日

コトバ

天気

気持ちいいね、と

素直に言える今日の天気

飾った言葉なんて馬鹿みたい思える

そんな天気

2005年5月15日日曜日

コトバ

彼が物語るここ一週間の行動

夢中に悩む

そういう選択

2005年5月15日日曜日

コトバ

忘れ物

ちゃんと消えていない煙草の灰

仄かに残る君の香水

全部、君の忘れ物

2005年5月15日日曜日

コトバ

コンビニ

コンビニで君と二人で買ったチョコレートを見つけると

嬉しそうにはしゃいでいる君の笑顔が浮かぶんだ

2005年5月15日日曜日

コトバ

ジュブレシャンベルタの2001年もの

正常な異常

現実という幻覚

壊れた夢の残骸の上を歩くと

骨が軋む音がした

2005年5月15日日曜日

コトバ

プラスチック

黒に白いストライプの入ったスーツに

赤いネクタイをして

二つの小さな穴をあけた紙袋を頭にかぶった男

革製の黒い手袋をして

椿の枝をさした透明な硝子の花瓶を持ち

草原の中で立っていた

鳥と風の会話を邪魔しないように

身動きせずに立っていた

2005年5月15日日曜日

コトバ

スコール

雷の轟音とともに突然の雨

濡れた黒髪

滴る雫

そしてどうするか考えた

手遅れじゃない

2005年5月15日日曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの午後の憂鬱

隠す

そして

食べる

本音の取り扱い説明書

2005年5月15日日曜日

コトバ

タンバリン

タンバリンを叩く

するとリズムが生まれる

ただそれだけ

君が思う

すると人と繋がる

ただそれだけ

2005年5月15日日曜日

コトバ

忘却への招待

せめてもの救いは

忘却へといざなう

この忙しさ

2005年5月15日日曜日

コトバ

着飾るということ

真っ白なワンピース

裾は炎で焦げていた

2005年5月15日日曜日

コトバ

理性

まるで生き物のように

脳の中を駆け回る

ひどく冷たい理性

2005年5月15日日曜日

コトバ

うるさいんだよ

身の内に潜む抑えきれぬ衝動

うるさいんだよ

少しの間、黙っていてくれ

2005年5月15日日曜日

コトバ

午前1:30の真実

絶対はない

あるとすれば歪みだ

2005年5月15日日曜日

コトバ

指揮者

多くの観客を背負って

繊細な旋律を奏でた

これが自分だ

楽譜の上に載った単なる音符じゃない

これが自分だ

2005年5月15日日曜日

コトバ

コインとウルトラマリン

ずっとにぎりしめていた2枚のコイン

ウルトラマリンを溶かした海を目がけて

思い切り、思い切り投げてみた

それは数学の教科書にのっていた放物線の形を描いて宙を舞い

小さな音をたてて、沈んでいった

もう見つかることはないから

ゆっくりおやすみ

2005年5月15日日曜日

コトバ

スニーカーの泥

嫌いにならないで

そこにそうやってたたずんでいるのも

目をそらさずにちゃんと見つめて

そのスニーカーについた泥は

道をはずしてない証拠なのだから

2005年5月15日日曜日

コトバ

愚痴

知って欲しいが

そっと飲み込む

2005年5月15日日曜日

コトバ

緑茶

緑色に濁るその液体は

今日一日分の時間の蓄積を削除した

2005年5月14日土曜日

コトバ

誰も入れさせない

誰も入れさせない

固く固く鍵を閉める

2005年5月14日土曜日

コトバ

自分で作った下手な嘘

でも今だけ信じてみる

2005年5月14日土曜日

コトバ

地図

そう、まだこの世界が知られていない時代の地図の話

海の端には魔物が描かれたらしい

知らないがゆえに空想の魔物を描いた先人達

君は彼らのように夢を見ることができますか

2005年5月14日土曜日

コトバ

カーテン

カーテンを閉める

そして静かに今日を終える

ひとりだけのドラマ

2005年5月14日土曜日

コトバ

満足

登り詰めれば

後は落ちるだけ

だから満足なんていらない

2005年5月14日土曜日

コトバ

マーカーの痕

そこに昔マーカーで引いた目印がある

あの時何を考えていたのか

克明に記憶しているマーカーの痕

そのすべてを払拭すれば

綺麗な華を咲かせることができるだろうか

2005年5月14日土曜日

コトバ

ある日の小言

やらなくちゃいけないことは

十分わかっているから

とやかく言うのはやめてください

と本当は思っていたんだけれど

自分に負い目があるような気がして

言えなかったんだ

2005年5月14日土曜日

コトバ

残酷なやさしさ

要するに

今だけは

やさしさが罪なんだ

2005年5月14日土曜日

コトバ

蓄積されたゴミ

見ること



認識すること

その間をつなぐチューブが

つまっているようだ

2005年5月13日金曜日

コトバ

カリパク

君から借りたDVD

今もテレビの横にあります

返さなきゃと思うけど

君と話すのが怖いのです

2005年5月13日金曜日

コトバ

鯉のぼり

役目を終えた鯉のぼりは

また押し入れの中で一年間眠るらしい

ここぞという時に決めればいい

あとは寝てたってそれでいい

2005年5月13日金曜日

コトバ

時計

時計はいったい何を刻んでいるの

うっとしいから家に置いてきてやった

束縛されるのが一番嫌いだ

2005年5月12日木曜日

コトバ

変換できない

どうしても変換できない言葉がある

もうこの世界から消えてしまったのだろうか

大好きな

大好きな

言葉だったのに

2005年5月12日木曜日

コトバ 写真

蓋と壁

疑問という贅沢

鮮明という残酷

2005年5月12日木曜日

コトバ

コピー

たとえば明日死ぬことがわかっているとして

今ならあなたのコピーを作れます、と言われたら

あなたはどうしますか



それはあなたであってあなたでありません

でも親しい人々にあなたの死の悲しみを与えることは避けられます

人々の記憶の中に本当のあなたが死ぬという事実は刻みこまれません



それがいやだというなれば

コピーを作らないというなれば



あなたは死を受け入れているのではないでしょうか

死を誰にも譲りたくないのではないのでしょうか



何が言いたいかというと

人は死ぬために生きるとか

そんなつまらないことを決して言いたいのではなくて



この世界が成り立っているのは

いや、この世界が成り立つためには

あなたのわがままが必要だということです



これって素敵なことではありませんか

2005年5月12日木曜日

コトバ

笑顔の奥

信じていること

真実を知ること

2005年5月12日木曜日

コトバ

ピーマン

苦手なピーマンをひとくち

あの時の勇気

決して忘れないで

2005年5月12日木曜日

コトバ

ここはキャンパス

言葉で絵を描く

2005年5月12日木曜日

コトバ

重ね着

時間を彩るすべてものへ

散った花火の火薬のにおいを

柑橘系の香水を振り掛けて

誰かに気付かれないようにしてください

2005年5月12日木曜日

コトバ

いつか

いつか

それはもしかしたら明日かもしれないし

それはもしかしたら100年先かもしれない

2005年5月12日木曜日

コトバ

残りエネルギー

ゲージを見たら

残りエネルギーあとわずか

ゲームオーバーになる前に

回復アイテムとらなければ

2005年5月11日水曜日

コトバ

日程調整

合理的に

ひどく合理的に

一分、一秒にいたるまで

未来を手帳に書き込む

それほど計画的に生きることができる君は

尊敬に値する

2005年5月11日水曜日

コトバ

悩み

いうなれば

悩むことに

無駄はない

2005年5月11日水曜日

コトバ

電光掲示板の文字

電光掲示板の文字は

繰り返し、繰り返し

同じ文字が流れていく

一人の人間の生き方を規定するのも

きっと一つの言葉が

繰り返し、繰り返し

流れているだけなんだと思う

2005年5月10日火曜日

コトバ

爆発

爆発すればいいじゃない

暴発するよりはましよ

2005年5月10日火曜日

コトバ

ほんのすこしでいいから首を傾けてごらん

そうすればきっと新しい世界が見えるから

2005年5月10日火曜日

コトバ

眩暈の中で幻覚希望

現実と幻覚が区別できなくて

眩暈がする

昨日の君は

あんなに冷酷な君は

果たして現実の君?

2005年5月10日火曜日

コトバ

あの雲まで飛ぶ紙飛行機

君が折った紙飛行機

あの雲まで飛ぶらしい

じゃあ飛ばしてみてよ、というと

君は、絶対やだという

なぜ、と聞くと

落ちた時に先端が折れて壊れてしまうから、だって

2005年5月10日火曜日

コトバ

試験勉強

複素数平面上で

赤い花を咲かせている

そろそろ寝た方がいいですよ

2005年5月10日火曜日

コトバ

賢者の選択

勝つために負ける

それが賢さ

2005年5月10日火曜日

コトバ

キツネとライオン

策略家のキツネ



軍人のライオン

そのどちらもが自分の中にあって

交代制で命令を下す

矛盾した命令は

どちらを信じればいいんですか?

2005年5月10日火曜日

コトバ 写真

みずいろじゅうたん

あみめがきれいなみずいろじゅうたん

さっきおれんじじゅーすをこぼしちゃったんだ

そしたらみるみるうちにまっくろじゅうたんに

でもしずくがぴかぴかきれいだね

みずいろじゅうたん

あしたもきれいなみずいろじゅうたん

2005年5月10日火曜日

コトバ

手作り餃子

挽き肉多めで

ニンニクは必須

皮は薄目で

醤油と辣油に酢をちょっと

二人だけが知ってる暗黙のレシピ

2005年5月10日火曜日

コトバ

証明写真の人

折れたアンテナ

止まった身体

抜かれたコード

消された記憶

2005年5月10日火曜日

コトバ

棚の上の寸劇

その空のペットボトルの横にあるリップクリームを開けると

それはそれは綺麗な

口紅の後があるでしょう

2005年5月10日火曜日

コトバ

蛍光灯

部屋が暗くなってきた

だから蛍光灯をつけた

ただそれだけ

だから顔を見ないで下さい

2005年5月10日火曜日

コトバ

この霧を晴らす道具なんて持ち合わせていません

でも君はこのままでいいんですか?

霧がかかっているからって先には進まないのですか?

前までは例え晴らせなくても踏み込むべきだと考えていました

でも今は霧は晴らせない、晴らせないなら晴らせないなりの方法があるはずだ

晴らせないという事実を受け止めて、そしてどうするかを決めなくてはならない
と思うんです

という話でした

2005年5月10日火曜日

コトバ

教訓

常に疑え

それだけは言える

2005年5月10日火曜日

コトバ

人間関係と外面と内面

謙虚という名のわがまま

2005年5月10日火曜日

コトバ

7色のアイスキャンディー

��色のアイスキャンディー

ずっと溶けないと信じてた

そうあの頃は信じられたんだ

2005年5月10日火曜日

コトバ

メール

メール受信のバイブ音

飛び起きて時計を見ると明け方の5時

メールの内容は君からの悲痛な訴えが綴られていた

薄暗い部屋を彷徨いコップ1杯の水道水を飲む

ベランダには枯らしてしまった観葉植物

その隣りでカラスがじっとこっちを見つめていた

見つめていたんだ

2005年5月10日火曜日

コトバ

水槽

真っ黒な服を着たその男は

真っ赤なプラスチック製のペンライトを

あの水槽の中へ沈めていった

2005年5月10日火曜日

コトバ

Iとme

ミードは自我の形成を

自分の中で形成される『I』



他人からの期待によって作り出される『me』

に分けたという

2005年5月9日月曜日

コトバ

偽りの自分

もうやめにしようよ

頼りにされてる自分は

偽りの自分なんだから

2005年5月9日月曜日

コトバ

境界で

眼に映る色

現実の色

その境界で

できる限り手を広げてみた

2005年5月9日月曜日

コトバ

遠回り

月に行きたいのです

だから星を見るのです

2005年5月9日月曜日

コトバ

基準

まだ足りない



ある一定の基準を超えた証

2005年5月9日月曜日

コトバ

支配

マックス・ウェーバーによると

支配とは

人々が命令に服従する、ということ

じゃあこの悲しみは

誰の命令なのですか?

2005年5月9日月曜日

コトバ

直感

感じる、ということ

もう少し信じてもいいですか?

2005年5月9日月曜日

コトバ

チケット

手の中のこのチケット

物語はいつかは終わる

2005年5月9日月曜日

コトバ 写真

キャラメル

もしも、もしもだよ

願いがひとつ言えるなら

願いがひとつ叶うなら

放さないで僕の手を

握り締めていて

キャラメルのほんのひとかけら

溶けないように

2005年5月9日月曜日

コトバ

ミレンダとクレデンダ

自分を手に入れる方法は

感情



知性

2005年5月9日月曜日

コトバ 写真

零和

次のア~オから選べ

なんて

選択できればいいのにね

2005年5月9日月曜日

コトバ

記憶装置

無意識に忘れることと

意識的に忘れること

うまくいかないものだ

2005年5月9日月曜日

コトバ

身支度

スーツに着替えて

拳銃持って

ドアを開けて

いつもの場所へ

2005年5月9日月曜日

コトバ

紙切れ

紙切れ一枚で

こんなにも深い傷

脆い、なんて脆いんだ

2005年5月9日月曜日

コトバ

魔法瓶

いつまでも

気持ちが覚めない

魔法瓶をください

2005年5月9日月曜日

コトバ

化学反応

あの自分と

この自分

他人と関わる度に化学反応をおこして

また別の自分が生まれる

気付けば恐ろしいほど冷たくなった自分もいる

呼吸すらしていない

そう、死に行く自分もここにいる

2005年5月9日月曜日

コトバ

蝋燭

蝋燭の炎は

たった一滴の雫で

いとも簡単に

消えてしまった

2005年5月8日日曜日

コトバ

恋華

感情の起伏が激しくて

なかなか焦点が定まらないんだ

恋華は泪で大きくなる

2005年5月8日日曜日

コトバ

終わり

これが終わりなんだね

やっとわかった

2005年5月7日土曜日

コトバ 写真

下を向いて歩いていたからこそ

靴の紐がほどけたことに気付けたんだ

2005年5月7日土曜日

コトバ

明日の自分へ

求めることは

奪うということ

2005年5月7日土曜日

コトバ

爛れた肌を隠す布

爛れた心を隠す皮膚

そんなワタシが見えますか?

2005年5月7日土曜日

コトバ

昨日、月照らされて宙に浮かぶ虹の夢をみた

寝汗がビッショリで目覚める朝
カーテンを開ければ澱んだ世界

手に握られた虹のカケラ
そっと大切にしまっておいた

2005年5月7日土曜日

コトバ

匿名希望

行方不明の気持ちは

失踪したんじゃなくて

最初からなかったんだ

きっとそうだ

2005年5月7日土曜日

コトバ

手紙

ご丁寧にスミマセン

私だってそんなに暇ではナインデス

あなたにかまってる時間はありませんので自分のことは自分でお考えクダサイ

キュロットカーブの二つ先のビーズ

2005年5月7日土曜日

コトバ

おはよう

どうでもいい、が

どうでもいい

そんな朝

2005年5月7日土曜日

コトバ

逆説

流しても流れない汚れをシャワーで流し、

拭っても拭えない水をタオルで拭う

カーテンを閉じて
瞼を閉じて

そこでは自分が開かれる