コピー

2005年5月12日木曜日

コトバ

たとえば明日死ぬことがわかっているとして

今ならあなたのコピーを作れます、と言われたら

あなたはどうしますか



それはあなたであってあなたでありません

でも親しい人々にあなたの死の悲しみを与えることは避けられます

人々の記憶の中に本当のあなたが死ぬという事実は刻みこまれません



それがいやだというなれば

コピーを作らないというなれば



あなたは死を受け入れているのではないでしょうか

死を誰にも譲りたくないのではないのでしょうか



何が言いたいかというと

人は死ぬために生きるとか

そんなつまらないことを決して言いたいのではなくて



この世界が成り立っているのは

いや、この世界が成り立つためには

あなたのわがままが必要だということです



これって素敵なことではありませんか