2006年12月11日月曜日

コトバ 写真

東京タワー

立ち止まって幸せの高さを測ろう

そしてその高さから見渡してごらん

君が君に気付くはず

2006年11月18日土曜日

コトバ

地球滅亡の日の前日の日記

あのことについては

明日話そうと思う

2006年11月12日日曜日

コトバ

ある週半ばの出来事

握った電話

かけられず流れた時間

繋がる電波

言葉に変換できない気持ち

2006年11月10日金曜日

コトバ 写真

犬も人も

犬は怖いから吠える

人は弱いから怒る

2006年10月30日月曜日

コトバ

要素

いろんな人の

いろんな要素が

僕に組み込まれて

ここに僕がいる

すべてが人の要素ではないけれど

そうやって組み込まれていくことは幸せだし

そういう人に出会えたことも幸せ

2006年10月27日金曜日

コトバ

浸食

等間隔な毎日に

気持ちも型にはまっていく

2006年10月24日火曜日

コトバ

キラキラ

あなたはまだ

キラキラひかるものを

もってますか

2006年10月22日日曜日

コトバ 写真

空を駆け回る翼より

人を包み込む翼を

2006年8月31日木曜日

コトバ

君と話すと

かっこわるい自分がどんどん出てくる

でもそんな時間が好きだ

2006年8月23日水曜日

コトバ

前後

前が見えない

後ろも見えない

そもそも見ようとしていない

2006年8月21日月曜日

コトバ

さよなら

他人を批判することで

自我によく似たものを手に入れてきた

他人を模倣することで

自我によく似たものを手に入れてきた

そして気付いた時にはもう自分には自我のかけらもなかった

人を繋ぐにも他人を批判し同情を誘うだけ

自我がないから他人を借りないと人さえ繋げない


発する言葉も意味をなさない

自分でも解読できない

最初から意味を有していないのだから


いずれ嘘は見抜かれる

嘘は嘘でしかないから人は自分から去っていく

去る人をどうあがいても引き止めることはできない

だって自我のない人の言葉は意味をなさないのだから

脱け殻がこの世を流浪する

脱け殻を否定するためにまた自我によく似たものを手に入れる

ある種の中毒のようにひとときの安堵と満足を手に入れる

それがこれまでの人生の手口


薄々は感じていたんだ

でもその事実を肯定したくなかったんだ

今までのすべての自分を否定してしまうことになりそうだから


だけど

嘘が見抜かれた今

肯定せざるをえない


どうしてこうなったのだろうか

きっと他人の目を気にして

他人から嫌われるのが怖くて

本来の自我を消した

他人に取り繕うように

世界がうまくまわるように

自我のない空白が占拠する脱け殻が形成されていった


いつしか世界は偽りに満ち

脱け殻である自分が生きる環境が整いすぎた


今の自分が破綻したからといって

今さら自我を取り戻せばいいというわけでもないだろう

そんな勇気もないと言った方がいいのかもしれない

この世界のすべてが壊れる可能性があるからだ


自我がすべての世界はきっと成立しないと思う

すくなからず脱け殻である部分がないと世界は成立しないと思う

きっと脱け殻である嘘の自分の方が楽で

それに甘んじすぎたのがすべての原因だ



明日も脱け殻がこの世界を流浪するだろう

しかし偽りの世界にはもうこりごりだ

だから嘘を真実にする

今の脱け殻を自我にする

今まで築いてきた虚構も

真実に変えてしまえばいい

脱け殻とは表面があって中身がない状態だ

逆に言えば表面はすでにそこに在るんだ


本来ならば核がありそれが枝分かれして表面を形成するのだろう

でも今は違う

違うならそれでいい

その逆をすればいいだけの話だ


これが悩みぬいた自分が辿りついた答え

2006年8月8日火曜日

コトバ

でも

でも

あぁまたはじまった

君はそういってからが長いんだ

2006年8月6日日曜日

コトバ

逃げて逃げて

逃げて

逃げて

逃げて知ったことは

逃げたあとには何も残らないってこと

逃げ場所すら失うってこと

今の僕は逃げてない

逃げるよりも前に進む方が

はるかに楽だから

2006年7月31日月曜日

コトバ

むずかしいこと

むずかしいことを

むずかしく言うことなんて

誰でもできる

2006年7月16日日曜日

コトバ

花へ

どんな嬉しいことも

どんな悲しいことも

世界の歯車には何も影響しない

それでも僕が生きるのは

この世界に僕の居場所を作って

この世界に僕を作るため

生きようとして

生きようとして

死んでいったあの花も

きっとこの世界には何も影響しなかった

少なくとも僕には何も影響しなかった

でも

それでも

可憐に咲いたあの花は

世界のどこかに居場所を見つけて

自分を作り上げたんだと思う

まだ僕は道の途中

僕の居場所すら見つけていないけど

僕は必死に

僕を作り上げていこうと思う

そう思う

2006年7月16日日曜日

コトバ

掻き毟り

人の力ってすごいから

掻き毟った記憶も

今は自然と元通り

2006年7月16日日曜日

コトバ

失う

なくしたものが多すぎて

何をなくしたか忘れてしまった

2006年7月16日日曜日

コトバ 写真

夢語

夢は語らない

コトバにすると消えてしまいそうな気がするから

2006年7月3日月曜日

コトバ

背伸び

すこし背伸びしてみる

やがてそれが普通に

2006年6月29日木曜日

コトバ

火傷

氷を溶かすくらい

そして夏の日差しをさえぎるくらい

言葉



2006年6月26日月曜日

コトバ 写真

国道

もう君を泣かせない

まだ虹のかからない

雨上がりの国道で

2006年6月26日月曜日

コトバ

洗い物

洗い物は僕の当番

おいしいね、って言ったら

君が微笑んだ

そんな君との時間を洗い流さないように

気を付けて

気を付けて

2006年6月26日月曜日

コトバ

全力

力を温存する

タイムスパンを考慮した全力勝負

2006年6月26日月曜日

コトバ

占い

二つ占いを見て

いい方を信じる

2006年6月20日火曜日

コトバ

君に知ってほしいから

だから僕は語るんだ

2006年6月20日火曜日

コトバ

ひとこと

ほら

君のひとことが

また元気にさせちゃった

2006年6月20日火曜日

コトバ

予備軍

幸せ予備軍

症状に気を付けてください

2006年6月20日火曜日

コトバ 写真

がんばって

がんばってる君には

がんばってとは言わない

2006年6月19日月曜日

コトバ

滑り込むように

コトバの雫が落ちるその手前をねらって

2006年6月19日月曜日

コトバ

体温

さよなら

僕はもうここにはいない

毛布に残った僕の体温に

君は泣いた

2006年6月18日日曜日

コトバ

なぞなぞ

答えを出した方がいいなぞなぞと

答えを曖昧にしたままの方がいいなぞなぞ

君がいたずら顔で出した今のなぞなぞは

どっちかな

2006年6月11日日曜日

コトバ

非常口

お願い 教えて

非常口はいったい何処にあるの

2006年6月6日火曜日

コトバ

計画どおりに事が進むのと

不満が消えるのとは

また別もの

2006年6月3日土曜日

コトバ 写真

一瞬

これから先の何年を考える生活から

これから先の何十年を考える生活に変わる瞬間

それは一瞬だった

2006年6月2日金曜日

コトバ

不良品

僕は不良品

気持ちの読めない

不良品

2006年6月2日金曜日

コトバ

共謀

いくつかの自分と共謀し

自分を置き去りにした

2006年6月2日金曜日

コトバ

羅針盤

何も指し示さぬ羅針盤

それは行き場所がわからぬから

2006年6月2日金曜日

コトバ

ピンク

ピンク色が好き

攻撃色と保護色を

兼ね備えた色だから

2006年6月2日金曜日

コトバ 写真

深爪

知りすぎてしまった

深爪が痛い

2006年6月2日金曜日

コトバ

飛散

どうして飛び散るの

僕がここにいるのに

2006年6月2日金曜日

コトバ

殺人者

生きてる携帯の

鼓動を止める

僕は君たちの殺人者

2006年6月2日金曜日

コトバ 写真

予想

予想できない、を

予想する

2006年6月2日金曜日

コトバ 写真

目覚まし時計

目覚まし時計を5分早める

たったそれだけで世界が変わる

2006年6月2日金曜日

コトバ

キス

いつもみたいにキスをして

言葉が届かぬあの世界で

2006年6月2日金曜日

コトバ 写真

春のない

春の終わり

2006年6月2日金曜日

コトバ

霧の人

あの日

僕が投げたボールは

大きな弧を描いて

ただ落ちていくだけだと思っていたけど

ボールは今僕の手にある

投げ返した人は

姿の見えない

霧の人

2006年5月31日水曜日

コトバ

ドラキュラ

おなじみのドラキュラが

夜中にぷーんと飛び回り

今日は寝不足

2006年5月30日火曜日

コトバ

水溜まり

ほら

水溜まりを越えられたでしょ

君が思うより

ずっと疾い速度で

君は成長してるんだ

2006年5月26日金曜日

コトバ 写真

予報

気持ち予報

明日は晴れ

2006年5月26日金曜日

コトバ

差し延べられた手を噛んだ

気付かないうちに噛んでいた

そして僕から去ってった

幾人も 幾人も

2006年5月26日金曜日

コトバ

探る

僕を探る君は

君を探る僕に気付かない

2006年5月26日金曜日

コトバ

目標

目標は達成するもの

と世に溢れる偉人は言うけれど

僕は偉人じゃないから

かろうじて言えることがあるとすれば

目標は常に変わるもの

2006年5月26日金曜日

コトバ

理由

語られた理由

君は受け止められた理由

僕は受け止められない理由

2006年5月26日金曜日

コトバ

時間

まだ早い

寝る時間にはまだ早い

まだ早い

落ち込む時間にはまだ早い

2006年5月26日金曜日

コトバ

BE LOVED SONG

愛してる その言葉

素直に言えない私だから

心で唱えても

貴方は気付いてくれない


愛してる その言葉

貴方は私に言ってくれる

素直な人だけど

とても鈍感な人


テレビをつけていても

流行りの曲を聞いてても

貴方のことをどこかで考えてる私がいる


二人 いつでも一緒で

二人 言葉を交わし

二人 感じあえれば

二人 それだけでいい

2006年5月25日木曜日

コトバ

返返

待ち人は言った

君は馬鹿だ



僕は言った

きっと君も馬鹿だ



何処へ行くかはわからない

けどきっと変わらない

2006年5月9日火曜日

コトバ

待ち人

明日

誰が僕を待っているのでしょうか

2006年4月30日日曜日

コトバ

実感

僕らは

たくさんのコトバに埋もれて生きているけど

実感として沸き起こるコトバは

本当に数少なくて

そして

その瞬間が幸せなんだ

と思う

2006年4月23日日曜日

コトバ

夢を見ています

冷たい雨に打たれるのはいやだから

夢を見ています

風に煽られると立っているのもつらそうだから

2006年4月18日火曜日

コトバ

割れない泡

ぷくぷくって

溢れるほどに

すぐにできた泡だけど

困ったことに

消えてなくならないだ

2006年3月22日水曜日

コトバ

綺麗

綺麗

心からそう思う

2006年2月21日火曜日

コトバ

旅人

荒れ狂う時の嵐に

一隻の舟も浮かべずに

僕は旅せぬ旅人

君に伝えられぬままに

2006年2月4日土曜日

コトバ

くるくる

テレビをつけた

コメディアンがいつものように笑わして

アイドルがいつものように歌を歌う

評論家はいつものように詭弁をはき

キャスターはいつものように原稿を読み上げる

穏やかに廻る世界の歯車は今日もいつもどおり

ここに極限状態に陥った人間がいたとしても

廻り続ける

くるくると