2005年5月31日火曜日

コトバ

メリーゴーラウンド

ここ何週間も乗り続けてるメリーゴーラウンド

そろそろ壊れます

2005年5月31日火曜日

コトバ

戦えば

血が出る

2005年5月30日月曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの白いハイヒール

靴箱にあるのは

シンデレラには勿体ないと

王子が隠した白いハイヒール

2005年5月30日月曜日

コトバ

年齢不詳の残像

大事そうに抱えられた茶封筒

中には誰かの肖像画

そいつがくりだす有毒ガスが

この世界を蔓延しすぎてる

2005年5月30日月曜日

コトバ

ドドマ・ガ・ルバル

星から伝わるおまじない

ドドマ・ガ・ルバル

宇宙のどこかの指定席

叫べばそれで予約完了

ご来店をお待ちしております

2005年5月30日月曜日

コトバ

赤色クレヨン

あなたが好むから

あなたの前から

真っ先に

姿を消すでしょう

2005年5月30日月曜日

コトバ

視力

あの時見えたものが

今じゃ見えない

視力が落ちたのかな

たぶん、それだけじゃない

消えていくもの

隠れていくもの


そして

見ようとしないもの



見えなくなったんだ

2005年5月30日月曜日

コトバ

レス

ポンッと

そしたら

ポンッと

2005年5月30日月曜日

コトバ

あめ、すぶぬれ

傘を置いてきた

だからびしょびしょ

ただそれだけのこと

びしょびしょになった理由は

雨のせいじゃないからね

2005年5月30日月曜日

コトバ

消火器

何にも消せなかった赤い消火器

なんでもかんでも消せると思わないで

僕をそんなに頼りにしないで

2005年5月29日日曜日

コトバ

男女間の友情は成り立つか

乗せて行こうか

いや歩いて行くよ

何気ない意思表示に

深読みされない関係

2005年5月29日日曜日

コトバ

浮き彫り

絶った関係を

笑顔で返す瞬間

情けなさが

心の闇を浮き彫りにした

2005年5月29日日曜日

コトバ

隠し御殿

誰がどう見ても

隠しきれていない

あいつの隠し御殿

隠されているか

隠されていないかは

大した問題じゃなくて

隠しているって事実が

どうしようもなく大切なんだ

2005年5月29日日曜日

コトバ

メタボリズム

ガリバーは

そこに生息する虫けらの気持ちを考えずに

自分色のプラモデルを作ってやった

そして成立した

負の遺産

2005年5月29日日曜日

コトバ

モンドレーヌ桟橋の淵で

水面に浮かんだ

許せない笑顔に

唾を吐いた

2005年5月29日日曜日

コトバ

途中経過

失うものが多過ぎて

手に入れたものに気付かない

そっと零れた

目的のカケラ

2005年5月28日土曜日

コトバ

ヒューマンドラマ

間違いのない世界で

間違いを悔やみ続ける

すべてを数量で測れない世界で

必死に法則を見出だしている

事実

そう、事実

確かな確かな行為

2005年5月27日金曜日

コトバ 写真

じゃあね

じゃあね

もう会わないことを確信して

じゃあね

焚き火の後に水をかけるように

じゃあね


人生の中で

本当のさようならを言う機会は

それほどない


でも本当のさようならをすべきときは

心の底から言わなければならない


じゃあね

またね のない じゃあね を

2005年5月26日木曜日

コトバ

工場

雲の隙間に

梯子をかけて

切り裂かれた碧の裏側を見る

すると撥条仕掛けの古びた滑車が

鈍い音を立ててまわっているのがわかるだろう

時を止めるのは

わりと簡単なことなんだ

時を回すのが

わりと大変だったりするんだ

2005年5月26日木曜日

コトバ

マネキン

ディフォルメされた自分を作成してみたが

涙は唯一正直な色だった

2005年5月26日木曜日

コトバ

フロート

浮かんで

浮かんで

微笑みフロート

滲んで

滲んで

溶けていく、限りないほど混ざってく

そっと

そっと

ゆっくり、やさしく、包んでく、包まれる

2005年5月25日水曜日

コトバ

3つ目のキャンディー

3つ目のキャンディー

なめずに噛んでしまうから

悪くない

悪くない

2005年5月24日火曜日

コトバ

いつも悩んでるわけではありません

思い出すと苦しいのです

思い出そうとしているわけではありません

ふとした瞬間に思い出してしまうのです

でも最近は思い出す回数も極端に減りました

これが忘れるってことなんだと思います

2005年5月24日火曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの初夏の散歩

傘は置いてきた

雨は降っていない

何も問題はない

そう言い聞かせた

2005年5月24日火曜日

コトバ

重圧に苦しむ人間が解き放たれた瞬間

中枢神経がイカれたのか

部屋がぐるぐると回っている

無重力

早く地面に降ろしてくれ

2005年5月24日火曜日

コトバ

バズーカ

華奢な君が繰り出す

バズーカレベルの言葉

2005年5月24日火曜日

コトバ

メインディッシュ

大根とホタテのサラダ

オニオングラタンスープ

サーモンのソテー 茸ソース添え

牛フィレ肉のグリルとラタトゥイユ

パッションフルーツのスープジュレ

せっかく作った、それらすべての料理を

皿に盛らずに

ゴミ箱へ

調理の仕方はわかっていても

盛り付け方がわからないシェフ

2005年5月23日月曜日

コトバ

行動

行動して不安が解消されるなら

どんどん行動すべきだと思う

ただし

逃避行動の一部だということを

忘れないでください

2005年5月22日日曜日

コトバ

努力とかそんな類いのもの

試験のように

ひとつひとつ

積み重ねていけば

いつか恵まれる日がくる、ならば

とても簡単なのに

そうはいかないことばかり

2005年5月21日土曜日

コトバ

緑色

どこまでも続く緑色

気持ち良さがべったりと

上塗りされました

2005年5月21日土曜日

コトバ

飛沫

昨日の雨はもうやんだみたいだ

澄みきった青空、気持ちいい朝


路上にできた水溜まり

貨物車が走り抜けるたび

虹色の水滴が宙を舞う

素晴らしい世界

そんな小さなことが

素晴らしいと思える世界

そう、気付くか気付かないかは

君次第

2005年5月20日金曜日

コトバ

ラベル

ラベルを貼られた人間が

ひとり

ふたり

品質保証期間に基づいて

脳が腐りははてるまで

我が身を削って生きていく

明日を迎えられるのは

そういう人間のおかげ

2005年5月20日金曜日

コトバ

小学校の理科の学力テストで出たレンズの問題

虚像か

実像か

レンズをどちらから見るかの違いだったね

そんなの小学校の時に習ったから

もう忘れてたよ

2005年5月20日金曜日

コトバ

目標と目的の違い

目指すのではない

そこに行くんだ

目印じゃない

過程だ

2005年5月20日金曜日

コトバ

新築特有の木のにおい

傷もなければ

想い出の一つもない

とっても綺麗な木目

新築特有の木のにおい

きもちわるい

2005年5月20日金曜日

コトバ

余計じゃないお世話

首を突っ込むってことは

同罪ってことだよ

わかるかい

2005年5月20日金曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの音声記録

まずい、壊れそうだ

たぶんすごく眠いせいだと思う

2005年5月19日木曜日

コトバ

片付けない

片付かない

のではなく

片付けない

わりきることが必ずしもいいとは限らない

2005年5月18日水曜日

コトバ

偽善者

たくさんの犠牲の上に

自分が立っていること

それを悪いと思う君は

偽善者だ

犠牲は優しさの塊なのだから

感謝

2005年5月18日水曜日

コトバ 写真

玩具

新しい玩具を手に入れたなら

今までの玩具を叩き付けて壊して下さい

それができないのは

優しさではない

2005年5月18日水曜日

コトバ 写真

白線の内側に下がってお待ち下さい

白線の内側に下がる瞬間

その次の電車に乗ることはまだ確定していない

ひとつ遅らせることも可能

決められたレールの上を走るのは

何も自分の意志がないわけじゃないんだ

2005年5月18日水曜日

コトバ 写真

緊張の糸

眠りのほとり

微かなざわめき

もう今日を閉じよう

明日にしたって

そんなに変わらないから

緊張の糸は

張るものじゃない

物事を繋ぎあわせるための

道具でしかない

2005年5月17日火曜日

コトバ

ルール

表か裏か

見方によっては裏とも表とも言える

要するにルールを決めるのは自分自身なんだ

2005年5月17日火曜日

コトバ

持続性の限度

遮ること

それが

今の救い

2005年5月16日月曜日

コトバ

辿り着けない

悶える君と

ある一点

夥しい光を授けて

僕は逃げた

2005年5月16日月曜日

コトバ

シーファ

iPodから流れるこの曲で

シーファと歌うシンガー

夕暮れの太陽に

捧げてみたいものだ

2005年5月16日月曜日

コトバ

ゼブラ

ゼブラの交差点を渡るには

信号という明確な判断基準がある

さて次の帰路は

何を基準にしようか

2005年5月16日月曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの愛読書より

事実を事実としてわりきる君は

その事実がどうして生まれたか考えたことはありますか

2005年5月16日月曜日

コトバ

雲といっしょに

ゆるやかに

とてもゆるやかに

ためらう気持ちは雲とともに流れた

一筋の跡を引いて

2005年5月16日月曜日

コトバ

天気

気持ちいいね、と

素直に言える今日の天気

飾った言葉なんて馬鹿みたい思える

そんな天気

2005年5月15日日曜日

コトバ

彼が物語るここ一週間の行動

夢中に悩む

そういう選択

2005年5月15日日曜日

コトバ

忘れ物

ちゃんと消えていない煙草の灰

仄かに残る君の香水

全部、君の忘れ物

2005年5月15日日曜日

コトバ

コンビニ

コンビニで君と二人で買ったチョコレートを見つけると

嬉しそうにはしゃいでいる君の笑顔が浮かぶんだ

2005年5月15日日曜日

コトバ

ジュブレシャンベルタの2001年もの

正常な異常

現実という幻覚

壊れた夢の残骸の上を歩くと

骨が軋む音がした

2005年5月15日日曜日

コトバ

プラスチック

黒に白いストライプの入ったスーツに

赤いネクタイをして

二つの小さな穴をあけた紙袋を頭にかぶった男

革製の黒い手袋をして

椿の枝をさした透明な硝子の花瓶を持ち

草原の中で立っていた

鳥と風の会話を邪魔しないように

身動きせずに立っていた

2005年5月15日日曜日

コトバ

スコール

雷の轟音とともに突然の雨

濡れた黒髪

滴る雫

そしてどうするか考えた

手遅れじゃない

2005年5月15日日曜日

コトバ

ミヒャエル・エルビーネの午後の憂鬱

隠す

そして

食べる

本音の取り扱い説明書

2005年5月15日日曜日

コトバ

タンバリン

タンバリンを叩く

するとリズムが生まれる

ただそれだけ

君が思う

すると人と繋がる

ただそれだけ

2005年5月15日日曜日

コトバ

忘却への招待

せめてもの救いは

忘却へといざなう

この忙しさ

2005年5月15日日曜日

コトバ

着飾るということ

真っ白なワンピース

裾は炎で焦げていた

2005年5月15日日曜日

コトバ

理性

まるで生き物のように

脳の中を駆け回る

ひどく冷たい理性

2005年5月15日日曜日

コトバ

うるさいんだよ

身の内に潜む抑えきれぬ衝動

うるさいんだよ

少しの間、黙っていてくれ

2005年5月15日日曜日

コトバ

午前1:30の真実

絶対はない

あるとすれば歪みだ

2005年5月15日日曜日

コトバ

指揮者

多くの観客を背負って

繊細な旋律を奏でた

これが自分だ

楽譜の上に載った単なる音符じゃない

これが自分だ

2005年5月15日日曜日

コトバ

コインとウルトラマリン

ずっとにぎりしめていた2枚のコイン

ウルトラマリンを溶かした海を目がけて

思い切り、思い切り投げてみた

それは数学の教科書にのっていた放物線の形を描いて宙を舞い

小さな音をたてて、沈んでいった

もう見つかることはないから

ゆっくりおやすみ

2005年5月15日日曜日

コトバ

スニーカーの泥

嫌いにならないで

そこにそうやってたたずんでいるのも

目をそらさずにちゃんと見つめて

そのスニーカーについた泥は

道をはずしてない証拠なのだから

2005年5月15日日曜日

コトバ

愚痴

知って欲しいが

そっと飲み込む

2005年5月15日日曜日

コトバ

緑茶

緑色に濁るその液体は

今日一日分の時間の蓄積を削除した

2005年5月14日土曜日

コトバ

誰も入れさせない

誰も入れさせない

固く固く鍵を閉める

2005年5月14日土曜日

コトバ

自分で作った下手な嘘

でも今だけ信じてみる

2005年5月14日土曜日

コトバ

地図

そう、まだこの世界が知られていない時代の地図の話

海の端には魔物が描かれたらしい

知らないがゆえに空想の魔物を描いた先人達

君は彼らのように夢を見ることができますか

2005年5月14日土曜日

コトバ

カーテン

カーテンを閉める

そして静かに今日を終える

ひとりだけのドラマ

2005年5月14日土曜日

コトバ

満足

登り詰めれば

後は落ちるだけ

だから満足なんていらない

2005年5月14日土曜日

コトバ

マーカーの痕

そこに昔マーカーで引いた目印がある

あの時何を考えていたのか

克明に記憶しているマーカーの痕

そのすべてを払拭すれば

綺麗な華を咲かせることができるだろうか

2005年5月14日土曜日

コトバ

ある日の小言

やらなくちゃいけないことは

十分わかっているから

とやかく言うのはやめてください

と本当は思っていたんだけれど

自分に負い目があるような気がして

言えなかったんだ

2005年5月14日土曜日

コトバ

残酷なやさしさ

要するに

今だけは

やさしさが罪なんだ

2005年5月14日土曜日

コトバ

蓄積されたゴミ

見ること



認識すること

その間をつなぐチューブが

つまっているようだ

2005年5月13日金曜日

コトバ

カリパク

君から借りたDVD

今もテレビの横にあります

返さなきゃと思うけど

君と話すのが怖いのです

2005年5月13日金曜日

コトバ

鯉のぼり

役目を終えた鯉のぼりは

また押し入れの中で一年間眠るらしい

ここぞという時に決めればいい

あとは寝てたってそれでいい

2005年5月13日金曜日

コトバ

時計

時計はいったい何を刻んでいるの

うっとしいから家に置いてきてやった

束縛されるのが一番嫌いだ

2005年5月12日木曜日

コトバ

変換できない

どうしても変換できない言葉がある

もうこの世界から消えてしまったのだろうか

大好きな

大好きな

言葉だったのに

2005年5月12日木曜日

コトバ 写真

蓋と壁

疑問という贅沢

鮮明という残酷

2005年5月12日木曜日

コトバ

コピー

たとえば明日死ぬことがわかっているとして

今ならあなたのコピーを作れます、と言われたら

あなたはどうしますか



それはあなたであってあなたでありません

でも親しい人々にあなたの死の悲しみを与えることは避けられます

人々の記憶の中に本当のあなたが死ぬという事実は刻みこまれません



それがいやだというなれば

コピーを作らないというなれば



あなたは死を受け入れているのではないでしょうか

死を誰にも譲りたくないのではないのでしょうか



何が言いたいかというと

人は死ぬために生きるとか

そんなつまらないことを決して言いたいのではなくて



この世界が成り立っているのは

いや、この世界が成り立つためには

あなたのわがままが必要だということです



これって素敵なことではありませんか

2005年5月12日木曜日

コトバ

笑顔の奥

信じていること

真実を知ること

2005年5月12日木曜日

コトバ

ピーマン

苦手なピーマンをひとくち

あの時の勇気

決して忘れないで

2005年5月12日木曜日

コトバ

ここはキャンパス

言葉で絵を描く

2005年5月12日木曜日

コトバ

重ね着

時間を彩るすべてものへ

散った花火の火薬のにおいを

柑橘系の香水を振り掛けて

誰かに気付かれないようにしてください

2005年5月12日木曜日

コトバ

いつか

いつか

それはもしかしたら明日かもしれないし

それはもしかしたら100年先かもしれない

2005年5月12日木曜日

コトバ

残りエネルギー

ゲージを見たら

残りエネルギーあとわずか

ゲームオーバーになる前に

回復アイテムとらなければ

2005年5月11日水曜日

コトバ

日程調整

合理的に

ひどく合理的に

一分、一秒にいたるまで

未来を手帳に書き込む

それほど計画的に生きることができる君は

尊敬に値する

2005年5月11日水曜日

コトバ

悩み

いうなれば

悩むことに

無駄はない

2005年5月11日水曜日

コトバ

電光掲示板の文字

電光掲示板の文字は

繰り返し、繰り返し

同じ文字が流れていく

一人の人間の生き方を規定するのも

きっと一つの言葉が

繰り返し、繰り返し

流れているだけなんだと思う

2005年5月10日火曜日

コトバ

爆発

爆発すればいいじゃない

暴発するよりはましよ

2005年5月10日火曜日

コトバ

ほんのすこしでいいから首を傾けてごらん

そうすればきっと新しい世界が見えるから

2005年5月10日火曜日

コトバ

眩暈の中で幻覚希望

現実と幻覚が区別できなくて

眩暈がする

昨日の君は

あんなに冷酷な君は

果たして現実の君?

2005年5月10日火曜日

コトバ

あの雲まで飛ぶ紙飛行機

君が折った紙飛行機

あの雲まで飛ぶらしい

じゃあ飛ばしてみてよ、というと

君は、絶対やだという

なぜ、と聞くと

落ちた時に先端が折れて壊れてしまうから、だって

2005年5月10日火曜日

コトバ

試験勉強

複素数平面上で

赤い花を咲かせている

そろそろ寝た方がいいですよ

2005年5月10日火曜日

コトバ

賢者の選択

勝つために負ける

それが賢さ

2005年5月10日火曜日

コトバ

キツネとライオン

策略家のキツネ



軍人のライオン

そのどちらもが自分の中にあって

交代制で命令を下す

矛盾した命令は

どちらを信じればいいんですか?

2005年5月10日火曜日

コトバ 写真

みずいろじゅうたん

あみめがきれいなみずいろじゅうたん

さっきおれんじじゅーすをこぼしちゃったんだ

そしたらみるみるうちにまっくろじゅうたんに

でもしずくがぴかぴかきれいだね

みずいろじゅうたん

あしたもきれいなみずいろじゅうたん

2005年5月10日火曜日

コトバ

手作り餃子

挽き肉多めで

ニンニクは必須

皮は薄目で

醤油と辣油に酢をちょっと

二人だけが知ってる暗黙のレシピ

2005年5月10日火曜日

コトバ

証明写真の人

折れたアンテナ

止まった身体

抜かれたコード

消された記憶

2005年5月10日火曜日

コトバ

棚の上の寸劇

その空のペットボトルの横にあるリップクリームを開けると

それはそれは綺麗な

口紅の後があるでしょう

2005年5月10日火曜日

コトバ

蛍光灯

部屋が暗くなってきた

だから蛍光灯をつけた

ただそれだけ

だから顔を見ないで下さい

2005年5月10日火曜日

コトバ

この霧を晴らす道具なんて持ち合わせていません

でも君はこのままでいいんですか?

霧がかかっているからって先には進まないのですか?

前までは例え晴らせなくても踏み込むべきだと考えていました

でも今は霧は晴らせない、晴らせないなら晴らせないなりの方法があるはずだ

晴らせないという事実を受け止めて、そしてどうするかを決めなくてはならない
と思うんです

という話でした

2005年5月10日火曜日

コトバ

教訓

常に疑え

それだけは言える

2005年5月10日火曜日

コトバ

人間関係と外面と内面

謙虚という名のわがまま

2005年5月10日火曜日

コトバ

7色のアイスキャンディー

��色のアイスキャンディー

ずっと溶けないと信じてた

そうあの頃は信じられたんだ

2005年5月10日火曜日

コトバ

メール

メール受信のバイブ音

飛び起きて時計を見ると明け方の5時

メールの内容は君からの悲痛な訴えが綴られていた

薄暗い部屋を彷徨いコップ1杯の水道水を飲む

ベランダには枯らしてしまった観葉植物

その隣りでカラスがじっとこっちを見つめていた

見つめていたんだ

2005年5月10日火曜日

コトバ

水槽

真っ黒な服を着たその男は

真っ赤なプラスチック製のペンライトを

あの水槽の中へ沈めていった

2005年5月10日火曜日

コトバ

Iとme

ミードは自我の形成を

自分の中で形成される『I』



他人からの期待によって作り出される『me』

に分けたという

2005年5月9日月曜日

コトバ

偽りの自分

もうやめにしようよ

頼りにされてる自分は

偽りの自分なんだから

2005年5月9日月曜日

コトバ

境界で

眼に映る色

現実の色

その境界で

できる限り手を広げてみた

2005年5月9日月曜日

コトバ

遠回り

月に行きたいのです

だから星を見るのです

2005年5月9日月曜日

コトバ

基準

まだ足りない



ある一定の基準を超えた証

2005年5月9日月曜日

コトバ

支配

マックス・ウェーバーによると

支配とは

人々が命令に服従する、ということ

じゃあこの悲しみは

誰の命令なのですか?

2005年5月9日月曜日

コトバ

直感

感じる、ということ

もう少し信じてもいいですか?

2005年5月9日月曜日

コトバ

チケット

手の中のこのチケット

物語はいつかは終わる

2005年5月9日月曜日

コトバ 写真

キャラメル

もしも、もしもだよ

願いがひとつ言えるなら

願いがひとつ叶うなら

放さないで僕の手を

握り締めていて

キャラメルのほんのひとかけら

溶けないように

2005年5月9日月曜日

コトバ

ミレンダとクレデンダ

自分を手に入れる方法は

感情



知性

2005年5月9日月曜日

コトバ 写真

零和

次のア~オから選べ

なんて

選択できればいいのにね

2005年5月9日月曜日

コトバ

記憶装置

無意識に忘れることと

意識的に忘れること

うまくいかないものだ

2005年5月9日月曜日

コトバ

身支度

スーツに着替えて

拳銃持って

ドアを開けて

いつもの場所へ

2005年5月9日月曜日

コトバ

紙切れ

紙切れ一枚で

こんなにも深い傷

脆い、なんて脆いんだ

2005年5月9日月曜日

コトバ

魔法瓶

いつまでも

気持ちが覚めない

魔法瓶をください

2005年5月9日月曜日

コトバ

化学反応

あの自分と

この自分

他人と関わる度に化学反応をおこして

また別の自分が生まれる

気付けば恐ろしいほど冷たくなった自分もいる

呼吸すらしていない

そう、死に行く自分もここにいる

2005年5月9日月曜日

コトバ

蝋燭

蝋燭の炎は

たった一滴の雫で

いとも簡単に

消えてしまった

2005年5月8日日曜日

コトバ

恋華

感情の起伏が激しくて

なかなか焦点が定まらないんだ

恋華は泪で大きくなる

2005年5月8日日曜日

コトバ

終わり

これが終わりなんだね

やっとわかった

2005年5月7日土曜日

コトバ 写真

下を向いて歩いていたからこそ

靴の紐がほどけたことに気付けたんだ

2005年5月7日土曜日

コトバ

明日の自分へ

求めることは

奪うということ

2005年5月7日土曜日

コトバ

爛れた肌を隠す布

爛れた心を隠す皮膚

そんなワタシが見えますか?

2005年5月7日土曜日

コトバ

昨日、月照らされて宙に浮かぶ虹の夢をみた

寝汗がビッショリで目覚める朝
カーテンを開ければ澱んだ世界

手に握られた虹のカケラ
そっと大切にしまっておいた

2005年5月7日土曜日

コトバ

匿名希望

行方不明の気持ちは

失踪したんじゃなくて

最初からなかったんだ

きっとそうだ

2005年5月7日土曜日

コトバ

手紙

ご丁寧にスミマセン

私だってそんなに暇ではナインデス

あなたにかまってる時間はありませんので自分のことは自分でお考えクダサイ

キュロットカーブの二つ先のビーズ

2005年5月7日土曜日

コトバ

おはよう

どうでもいい、が

どうでもいい

そんな朝

2005年5月7日土曜日

コトバ

逆説

流しても流れない汚れをシャワーで流し、

拭っても拭えない水をタオルで拭う

カーテンを閉じて
瞼を閉じて

そこでは自分が開かれる