コトバ
そこの液晶が写し出す擬似的な世界で
楽しさや悲しさを表現してる演者
僕が笑ったり泣いたりしてるのとたいして変わらない
僕自身の感情ももしかすると擬似的なのかもしれない
コトバ
成功者のドキュメンタリーでよく見る
挫折の末の栄光ような
劇的なアップダウンもなく
ひどくニュートラルな生活が
淡々と流れていくわけで
でもそれって
とっても幸せなことなんだよ
コトバ
一年前には考えられないくらいのナチュラル
叶わないなんて決めつけていたナチュラル
サクラがひとひら窓からこぼれ落ちながら
今ここでゆっくりと流れてる
大切な大切なナチュラル
コトバ
柔らかな間接光
近すぎるくらいの距離で
写し出された微笑みは
宇宙とか生命とか重力とか魂とか
そういった類いのものに
限りなく近い位置にあった
コトバ
慢性的とも言えるこの頭痛
明らかに把握できるその原因
受け止める選択肢しかない現実