コトバ
写真
良き人生とは
人様に迷惑かけずに
人様から迷惑をかけられずに
穏やかに
その日を迎えること
コトバ
写真
あのね
こぼれそうな笑顔で
君はとっておきの話を切り出す
あのね
ずっとこの瞬間を待ち望んでいたように
君は聞いて欲しい気持ちが先走る
あのね
そう言って話しはじめる君を
今日も思い浮かべながら
帰りの電車を待っている
コトバ
写真
掴んだと思っても
手の中には何もない
それくらい不確かなものだから
手に入れたとか
失ったとか
そんなことは
そもそも意味がないのかもしれない
愛は降り始めの雪
掴んだと思っても
手の中には何もない
けれど雪はいつか積もる
そんな日が訪れますように
貴方が愛で溢れますように
コトバ
写真
味気ない人生を
華やかに魅せるために
できるだけ背景を描きこんでいく
オフィーリアが
溺れ死ぬ前に
華やかな世界に囲まれたように
悲しいくらい無能な自分でも
背景が華やかであれば
きっと素敵な人生だったって
笑って死んでいけるのではないだろうか
コトバ
写真
欲しがることをやめた
きっと手に入らないから
悲しくなるだけだから
優しくなることをやめた
きっと裏切られるだけだから
悲しくなるだけだから
素直になることをやめた
きっと騙されるだけだから
悲しくなるだけだから
生まれてきたままの自分をやめた
きっと自分は受け入れられないから
悲しくなるだけだから
自分は自分と言える人たちは
きっと強い人たちなんだと思う