コトバ

なみだだま

零れた涙を探しに行こう

その涙にはきっといろんな思いが詰まっているはずだから

コトバ

目に写るこの赤は

きっと人間にしか赤に見えなくて

猫も蝶も鴉も鯔も

赤に見えないのかもしれない

きっと僕らは観察可能な小さな世界を真実と呼び

真実に酔いしれて生きているんだ

真実を知ることが必ずしもいいとは限らない

真実を知ることでいくつもの大切なものを失くしてきた

夢とか希望とかそういった類のものを山ほど失ってきた

だから

これからは

この狂信的に知識を追い求める世界に洗脳されすぎずに

失ってきたものを今一度追い求めていこうと思うんだ

コトバ

アゲハ

君がとても美しいから

ガラス箱に大切にしまっておいたんだ

すると君は死んでしまった

死んでしまったんだ

コトバ 写真

リズム

やめないで

切れた弦で奏でるから

およそ音楽と呼べる代物じゃないけれど

それでもやめてないで


君のリズムを聞かせてよ

誰のためでもなく

君のリズムを聞かせてよ


絶やしてしまったら

君の廻りに誰もいなくなる


だからリズムを

そしていつか優しい音楽を

やがて盛大なオーケストラを

コトバ

僕は太陽 君は星

幾千にも広がるこの星みたいに

君が幸せになる姿は幾つもあるんだ

だけど

僕が幸せにしていいのなら

君を幸せにしていいのなら

あの一番輝く星にしよう

月より輝く星にしよう

僕は太陽 君は星

君も太陽 僕も星



でも太陽になれないのであれば

海となって宙を見よう

今より蒼くそしてもっと碧く

君の輝きに負けないくらい

深い深い海となろう