コトバ
時は流れて幾星霜
今宵は満月
かくも輪郭は明確なのに
水面にうつるは焼け爛れた朧月
ドウシテボクヲウツセナイノ?
ドウシテアナタニウツラナイノ?
コトバ
ミセカケだけの優しさが評価される厳しい冬に
カンシャもされずに暖かさをもたらしたのは
ソンザイカンのないやつの仕業
コトバ
カラカラに渇いた喉が痛い
でも微笑みは顔に濡らす
ここはオアシス
楽園の一歩手前
けれど確実に楽園に続いていない
コトバ
写真
ねぇ、で
振り向いた君は
ねぇ、で
振り返るくらい
とってもそばにいた
コトバ
のびてのびて
のびきったヘアバンド
でも必要なときに
必要されたこと
それが幸せなんじゃない