コトバ
寝ることを強制されて寝る
あの病床の時のごとく
ひどく無機質な空間が広がる日々
笑いたいのに笑えない
泣きたいのに泣けない
見たいのに見れない
味わいたいのに味わえない
聞きたいのに聞けない
コトバ
写真
どうか生き抜く術を、と
どうか孤独から抜け出す術を、と
そんなことを捜し求め流浪するくらいなら
力の限り声を張り上げればいい
力の限り呼吸し続ければいい
残酷な毎日という時間の流れを
怨む術ばかり得たって
逃避して願う術ばかり得たって
最後に残るのは
取り残された自分だよ?
その手
その足
その目
その口
本当に満足するまで使い切れてるの?
風化でなく風華
時間を飾る
華やかに
華やかに
コトバ
嫌な記憶をClipでとめて
高熱の炎に包み
跡形もなく消し去って下さい
僕にはその記憶は必要ないんです
『頑張った印』
『努力の証』
そういうくだらない言葉には
生憎、興味がないんです
そしてまた
乗り換え、乗り換えを繰り返して
地下鉄の階段を登っていくんです
未来をClipに挟みながら