コトバ
写真
君が抱えるには
重たすぎる
かかえきれないなら
風船に結んでしまって
空に飛ばしてしまおう
コトバ
写真
犠牲と悦楽
同時に存在しうる
歪んだ空間で
唯一鮮明になったのは
文字を象った
美しき静寂だった
コトバ
写真
メランコリーな空気に
この世界が沈んでいく
飛べるものは
空から世界を見下している
泳げる者は
懸命に境界を維持している
溺れる者は
もがき苦しんでいる
沈む者は
浮上する術を知らない
コトバ
写真
あの瞬間
気付くことができなかったが
貴方と私の間に
ヘアークラックができていた
わずかでも
深い
それは
気付くべきだった
コトバ
写真
世の中は
テストのように単純ではない
100点を目指すもの
テストのように
皆が100点を目指すことで
物事の優劣を判断する
100点をとらなければならないもの
法律のように
たとえ99点でも
1点を見落としたならば
それは犯罪となる
100点よりも優先すべきもの
プログラムのように
あえて機械で処理する部分は80点として
残りは人間で任せることで
フレキシブルに対応できるようにする
要するに
世の中を見定めてから
100点を目指すか決めるのだ